健康と食品の解説
紫外線の8OHdG値増加作用と亜鉛(ジンク)による修復
2017/10/13

 

1. 幹細胞が最も多く存在する皮膚
2. 紫外線暴露で損傷された皮膚の遺伝子変異と8OHdG値
3. 良質な亜鉛(ジンク)の摂取が遺伝子変異を抑制
4. 人体の最重要ミネラルの一つが亜鉛(ジンク)
5. 亜鉛(ジンク)の過不足を日常的にチェックする必要性
6. 亜鉛(ジンク)の摂取は食材からが基本
7. 牡蠣アレルギーの急増はウィルス中毒が原因となる

 
1. 幹細胞が最も多く存在する皮膚
気温が低下して秋らしくなると、紫外線により損傷した肌や髪が
気になる方が多いと思います。
紫外線暴露過多は全身に拡がりやすい幹細胞的性格を持つ皮膚がんが
恐れられていますが、有害性はそればかりではありません。
紫外線や放射線への暴露は遺伝子変異の原因となり、変異した遺伝子は
元に戻りにくいため、発がんリスクが非常に高いままとなります。

京都大学の山中博士がips細胞研究に皮膚の幹細胞を使用したこと
はよく知られたことですが
ロックフェラー大学*のイレーヌ・フュークス博士(Elaine Fuchs, Ph.D.) によれば、
幹細胞が最も多く存在するのは皮膚。
皮膚は常に体を外敵から防御する障壁となり、髪の継続的な再生や表皮の修復を
担っています。
博士は表皮の幹細胞が各々の環境下でどのように免疫細胞、皮膚細胞と
応答しているか、どのような時に機能不全に陥るかの研究を通じ
加齢とガン予防の研究を続けています。
*The Rockefeller University:元はロックフェラー研究所.
世界有数の医学、生物学研究を出発点とした大学.
創立1901年.
所在はニューヨーク・マンハッタン島ミッドタウンのイーストリバー沿い.
 
2. 紫外線暴露で損傷された皮膚の遺伝子変異と8OHdG値
紫外線や環境化学物質・電離放射線の暴露過多では8OHdG値が
非常に高くなりますが、遺伝子変異が起きて総体的に発がんリスクが
高くなっていることを意味します。
8OHdGは高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による
分析法が進化したため頻繁にチェックできるようになった
遺伝子変異のマーカー。
8OHdG(8­ヒドロキシデオキシグアノシン)値が高くなるのは
遺伝子の構成タンパク質である塩基の一種グアニンが
酸化された状態で、遺伝子が酸化により損傷を受けていることを表します。
特に糖尿病、高脂血症、肥満症状がある場合は、紫外線暴露による
遺伝子変異リスクがさらに高くなりますから、暴露を最小限にし、
発がんを抑制する必要があります。
 
3. 良質な亜鉛(ジンク)の摂取が遺伝子変異を抑制
紫外線や環境化学物質・電離放射線の暴露過多で
環境が遺伝子変異を起こしやすいと思われる方は特に
食生活、生活習慣に細心の注意を払い、ポリフェノール類摂取と
アミノ酸バランス、脂肪酸バランスへの常日頃からの配慮が
発がん抑制に繋がります。
Comprehensive Reviews in Food Science and Food Safetyの最新号で
ニューヨーク大学医学部*のボンテンポ博士(Amanda Bontempo)はこの状態に陥った人に
良質な亜鉛(ジンク:Zinc)の摂取を薦めています。
ジンクは有害紫外線対策の鍵となるミネラルですが紫外線遮断(UV blocking)に
超優れた力を発揮するばかりでなく様々な細胞の損傷や表皮の損傷を癒します。

*Newyork Univercity(NYU) Langone Medical Center
Member of the Academy of Nutrition and Dietetics including Oncology Nutrition practice group. 
ニューヨーク大学のランゴーニ付属医療センター(Langone Medical Center)の所在は
ロックフェラー大学近くのミッドタウン.
ニューヨーク大学と病院施設に加え、マンハッタン島を中心に点在する30以上の救急センターでは
33,000人以上の職員が働いている全米有数の大学総合医療機関.

4. 人体の最重要ミネラルの一つが亜鉛(ジンク)
タンパク質、炭水化物、脂肪の代謝にジンクは欠かせません。
ジンクは体組織の様々な部分で100以上の酵素と共に働き、
酵素の機能発揮に必須の成分ですが、その一つが
消化作用(gastrointestinal activities)の補助。
ジンク無しには食物の消化、吸収作用が機能しないといわれます。
ヒトのライフスタイル、栄養分摂取に最も重要な主要ミネラルと
いえますが、ジンクは体内蓄積量が少なく、かつ少量の摂取で効能を
発揮するためにその重要性が見落とされている傾向があります。
まさに腎臓と同じく、一般的な、関心、認識が薄いミネラルです。
「亜鉛は不思議でパワーフルなミネラル」
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=68
 
5. ジンクの過不足を日常的にチェックする必要性
日常習慣としてジンク不足(Zinc deficiency)をチェックしましょう。
ニューヨーク大学のボンテンポ博士は下記の兆候に注目しています。

a.日常的に胃の具合がすっきりしない
(Your Stomach Is Constantly Upset)
b.運動後の筋肉痛の回復がとても遅い
(muscles ache days after a workout)
 「シトルリンが乳酸を減少させ筋肉疲労を回復させる」
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=145
c.傷が治りにくい
(Slows wound healing
d.味や臭いに鈍感になっている。
Your Sense of Smell or Taste Is Off
e.風邪をひいたような、気分がすぐれないことが多い
(You're Always Sick.impaired immune response)
:免疫に関わる細胞(T細胞)を産生する胸腺の働きが不活発化
f.暗さへの慣れや対応が難しい
(dark adaptation:Your Eyes Take Forever to Adjust to the Dark)
:ジンクは眼の健康に必須なビタミンAの産生になくてはならないミネラル。
g.注意力散漫。
(You Have Trouble Paying Attention)
h.衣服が小さくなる(肥満)
(Your Clothes Don't Fit)
:ジンクは細胞の代謝に必須なミネラル。
 
6. ジンクの摂取は食材からが基本

牡蠣が他の食材の3倍くらいと、ジンク含有量がとびぬけていますが、
身近で含有量が特に多い食材は牛肩肉など赤身肉、豚レバー、卵黄、
パルメザンチーズ、カニ類、干し牛肉、干しイワシ(煮干し)、
/>タタミイワシ(畳鰯)、胡麻、カシューナッツ、アーモンド、抹茶。
上記は100g当たりの含有が平均的に40㎎以上の食品ですが、
一般的日本人の食生活では、牛肉、牡蠣を除いては一食に100gを
摂取することはほとんど無いでしょう。
 
米国での平均1日推奨摂取量は体重60から80キロで8㎎くらいです。
日本人の日常生活での平均摂取量は牛肉赤身や牡蠣を常食する人を除いて、
4㎎くらいが想定されます。
最新の研究によれば長期的な安全性に配慮した摂取量は体重60㎏で10㎎といわれます.
和食では過剰摂取より、不足していることが多いでしょう。

ただし、濃縮された牡蠣エキスや有効成分(力価)が40㎎前後以上含有の
サプリメント摂取では、かなりの過剰量になり、高度な有害性を示します。
優れた効能を示す亜鉛ですが、過剰摂取は特に避けなければなりません。
継続的、日常的には食品からの摂取を基本とします。
サプリメントには公的な推奨摂取量はありませんが1日必要量か半量の5㎎-10㎎くらいを
補うのが、長期間の安全性を確保できる適切量でしょう。
ジンク不足の症状がある場合は15㎎くらいを摂取することが多いようです。
*ノギボタニカルのシトルリンに添加されているジンクは1カプセルに2.5㎎.
 シトルリンとして2-4カプセルが標準的な摂取量ですから
 5~10㎎の摂取となります。
「健康オタクが癌になり、認知症を防げないなぜ:
サプリメントの危険性は薬用ハーブと過剰な摂食量」
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=152

7. 牡蠣アレルギーの急増はウィルス中毒が原因となる
生牡蠣はジンクが超豊富でお薦めの食材ですが、マニアックともいえる愛好者が
世界中に多い割に、生牡蠣産業はこの20年間成長していません。
養殖海面の汚染による寄生虫やヘルペスの蔓延により各国の生産量が低下。
供給が細り、価格が高騰していることが最大原因と言われますが、ボディーブローのように
効いているのが摂食者のアレルギー発症増加。
ノロウィルス、A型肝炎、腸炎ビブリオ菌、赤潮毒などでの中毒患者が絶えませんが、
一旦中毒すると、それからは食するごとに、頭痛、痙攣、発疹、嘔吐、下痢、呼吸困難など
アナフィラキシーを含む原因不明のアレルギー症状が出るようになり再度の摂食が困難といわれます。
また、それが母子遺伝するのではないかと喧伝されています。
これにより生牡蠣ばかりでなく、牡蠣加工食品まで摂食できなくなる人が漸増し、牡蠣愛好者は
増えるどころか、漸減が懸念されます。(本文は下記リンクに)
 
「これであなたも生牡蠣博士第一話:日本の生牡蠣とノロウィルス」
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=227

(牡蠣に関心があるグルメの方への参考記事)
「これであなたも生牡蠣博士第四話:北アメリカ太平洋岸とメキシコ・ガルフ」
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=231
「これであなたも生牡蠣博士第三話:北アメリカ大西洋岸」
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=229
「これであなたも生牡蠣博士第二話:フランス」
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=225

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