世界の健康と食の安全ニュース
河川氾濫により発症が促進される中皮腫、E型肝炎、レジオネラ症
2019/10/20


1. 洪水による健康被害の増大
2. 洪水で拡散した糞便が媒介するE型肝炎
3. クリプトスポリジウムによるレジオネラ症(Legionella)
*ジアルジア症、
ノロウィルス(Norovirus)
4. 堆積泥土の珪素粉塵による肺がんの中皮腫
5. 抵抗力低下時のサプリメント摂取量

 
 
1. 洪水による健康被害の増大
台風19号により東日本では240カ所を超える堤防決壊、越水などの
河川氾濫が引き起こされましたが、浸水被害地域総計は未曽有の
約2万4千*ヘクタールと広範囲。
被害家屋も現時点10月20日で5万6千戸を超えるといわれ、
避難や片付け、復旧作業で被災者の肉体的、精神的疲労も極限。
2次災害として健康被害の増大が見逃せません。
(*1ヘクタールは10,000平米ですから240,000,000平米にもなります)
 
河川氾濫による洪水は家畜、野生動物を含む糞便の拡散、下水道の噴出や、散布農薬の拡散、
工場や流通倉庫などからの農薬、除草剤や有害化学物質流出により
被災地の土壌を汚染します。
これら汚染水が冠水地域及び湖沼、近海に拡がることにより
周辺地ばかりでなく広範囲に様々な疾病の危険性が増します。
微生物の活性が衰える冬に向かう時期で、水害と関係の深い蚊が媒介する
感染症がごく少ないのが不幸中の幸いですが、感染症は蚊由来ばかりではありません。
 
各地の保健所が中心となり健康被害に対応していると思いますが、
見落としがちな疾病にE型肝炎とレジオネラ症があります
また引水後の乾燥泥土の粉塵は数十年後の遅効性で肺がんの中皮腫を招くことを
忘れてはなりません。
氾濫河川上流の土質にもよりますが、地域によってはかなり深刻です。
 
2. 洪水で拡散した糞便が媒介するE型肝炎
バングラデシュなど治水が行きわたらない発展途上国では
水害の後に糞便が媒介するE型肝炎が流行します。
E型肝炎の原因ともなるウィルス保持動物の豚肉、鹿肉、猪肉は
一般的に生食されませんが、洪水後はより注意深く十分な加熱が必要。
人により発症程度は様々ですが、感染した解体業者、調理人などからもE型肝炎ウィルスが
拡散する例が少なくありません。

E型肝炎はジビエ料理とも密接な関連があります。
都会のレストランは輸入された家禽中心の飼育動物がほとんどですが
地方では不慣れなシェフにより、猪、鹿など野生動物の生肉、低温加熱の料理が
供され、感染症、寄生虫に感染する例があります。

牛鹿豚猪肉、鶏肉など鳥類の肉は一般的な中毒菌、ウィルスの感染源にも
なりやすいため、特に十分な加熱と、生肉調理時のまな板、包丁などの
汚染が他の食品に転移しないように注意が必要です。
米国では大型の鶏肉を調理する前に丸洗いする習慣がありますが、
洗い水が周辺に飛び散ることにより感染菌や*ノロウィルスが拡散することが
多々あるそうで、厚生省傘下のCDC、FDAなどが特に注意を喚起しています。
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=401
「ジビエ料理の実体とE型肝炎の危険性」
 
(対策)
食品は全て十分な加熱をしてください
冠水した場所を歩くときは長靴を使用し水中に肌を露出しないでください。
帰宅時は体をよく洗い消毒、衣服は洗濯するまで隔離します。
当分の間は魚介類、肉類、野菜類、果実は十分加熱し、生食を避けてください。
生卵、魚介類の刺身、生肉(とりわさ、牛鹿肉刺身、牛鹿鶏肉のたたき、
タルタルやレアなステーキなど)は厳禁です。
調理時は器具ばかりでなく、衣服など身の回りの品も良く洗い、
プロは消毒した衣服を着用すべきです。
 
3. クリプトスポリジウムによるレジオネラ症(Legionella)
洪水の冠水で蔓延(まんえん)が予想される感染症にはE型肝炎のほか
インフルエンザなど様々なウィルス、細菌などがありますが、
ウィルス性胃腸炎と括られ、見落とされがちな恐ろしい感染症に
レジオネラ症やポンティアック熱があります。
ウィルス性胃腸炎同様にレジオネラ症には有効な医薬品が少なく、
安全性の高い抗生物質や下痢止めなどが効きませんから厄介です。
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=476
「レジオネラ症:衛生管理実態が問われる日本の大風呂文化(風習)」
 
原虫はCryptosporidium parvum(クリプトスポリジウム パルバム)と呼ばれ
土壌や水中に生息するアメーバなどの原生動物に寄生する細胞内寄生性を持ちます。
アメーバに寄生すると駆除剤、医薬品から護られ、駆除が非常に困難になるといわれ
死亡率は10人に一人といわれます。
原虫が風呂のシャワーや公園、街中の噴水、強風による粉塵などで経気道感染し、
呼吸器系に達すると、肺炎(レジオネラ症)や風邪症状(ポンティアック熱)を
引き起こし、激しい水様下痢が続きます。
 
1980年代から米国で急増が話題となっていますが、発症例は
2000年からの8年間に6倍となっています
クリプトスポリジウム パルバムは牛など家畜に特有な原虫と考えられていたことで
日本では注目度が低く、検査方法や機器が確立されていなかったために1975年ごろに
米国で人畜共有の感染症と認識された後の対応も、対策も遅れています。

大規模ビルディングの汚染された給水施設、空調設備の冷却塔や加湿器、
あるいは温泉などの温浴施設が主な菌繁殖の場となり、感染源となりますが、
湖沼、河川など淡水水遊びでの感染例も数多いといわれます。
洪水で冠水したビルディングや永らく使用していない集合住宅、住宅も原虫の
棲み処となりますから要注意です。
 
日本でのレジオネラ症集団発生は1994年8月から9月にかけて461名の感染患者が出た
神奈川県平塚市の雑居ビルが最初といわれます。
平成8年6月初旬には埼玉県越生町において住民の約7割(8705名)が罹患する集団発生が起きました。
その後ブームとなった日本各地の健康増進温浴施設で集団感染が次々に発生、
宮崎、鹿児島、茨城、埼玉、群馬ほかでは10名以下ですが複数の死者がでています。
ミスト、エアロゾルなど温浴水を噴霧気体にした状態が最も危険です。
世界各地から集団発生の報告も多く、中でも1993年4月に米国のミルウォキー州で起きた例では
推定40万人を超える患者が出て、免疫不全者も罹患したため1995年までに
100人以上の死者が出る事態となりました。

*ジアルジア症
レジオネラ症と関連する症状にジアルジア症がありますが、
広く世界に拡散している激しい下痢症状を持つ疾患です。
その病原体(Giardia intestinalis)はクリプトスポリジウム同様の原生動物で
温帯、熱帯のアジアでは免疫を持ち、保菌している動物や人が多いといわれます。
免疫のない旅先で日本人などが激しい下痢に襲われる最もポピュラーな疾患ですが
病原体の毒性は油断できません。
アメリカ合衆国には免疫を持つ人が多いとは言われますが、それでも年間250万人くらいが
罹病していると推計されています。
レジオネラ症の原虫がクリプトスポリジウムに絞られたのは古い話では無く、
これまではGiardia intestinalisを主に様々な原虫が原因とされていました。
原虫が交雑しているケースも推測されているようです。(詳述は省略します)

ノロウィルス(Norovirus)
 日本では小規模発生が毎年繰り返されていますが、届け出の無いケースが多いために
正確な統計とはなりません。
ウィルス性胃腸炎として処理されるケースも多々あるそうです。
アメリカ合衆国のCDC(疾病管理・予防センター)の推計によると、アメリカ合衆国での
ノロウイルスによる胃腸炎は,累計発生患者数で2300万人、その内入院する者が5万人、
死亡者は310人です。
また、ノロウイルスによる胃腸炎の内、40%がウイルスに汚染された食品に由来するものとして
推計されています
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=227
「世界の生牡蠣市場を支配する日本のマガキ:
これであなたも生牡蠣博士第一話:日本の生牡蠣とノロウィルス」
 
4. 堆積泥土の珪素粉塵による肺がんの中皮腫
引水後に乾燥した堆積泥土は微生物に汚染されているばかりでなく、主要ミネラルの
珪素が大量に含まれており、粉塵となって大気に舞い上がります。
地域により含有比は異なりますが、珪素は多くの土壌の主要ミネラル物質です。

珪素を多量に含む土は陶土として陶器、磁器物質作りに使用されますが、
溶融して形を作る物質は主としてシリカと呼ばれる珪素(ケイソ)の
酸化物(SiO2:二酸化ケイ素)。
粉塵として大気中に舞い上がった珪素は人体に吸収されると肺に入り込み、
ガラス(珪素などで構成)が突き刺さるように肺組織に突き刺さり、
肺がん(中皮腫)の原因となります。
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=360
ガラス質の粉塵にさらされた人が中皮腫に関して12の質問
 
(対策)
引水後に風の強い日は粉塵を吸い込まぬようマスクをします。
風の強い日は屋外スポーツや不要不急の外出を控えます。
 
5. 抵抗力低下時のサプリメント摂取量
避難、修復作業、片付け、睡眠不足、食生活の混乱、冷え、過労で被災者皆様の
抵抗力は大きく低下しています。
抵抗力低下は様々な疾病の発症の引き金となり、最も避けたい癌の発症につながる
可能性が高くなります。
サプリメントによる対応も役に立ちますが、日常的な摂食量を大幅に上回ることは
逆効果となることが多いために、摂食量の増量は3倍までにしてください
(ノギボタニカルのサプリメントの場合)

http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=500
重篤な敗血症を魚油の脂肪酸が改善する
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=202
ブドウレスベラトロールが防御する微生物感染症:
免疫細胞強化ペプチドのカテリシジンを活性化 
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=568
牛乳汚染のヨーネ病は難病のクローン病?

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https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=28
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エネルギー源となるエーティーピー(ATP:アデノシン三リン酸)とは
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「バルクワインの重金属汚染と無添加ワインのからくり」
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=448
「ヒジキなどの食品ヒ素に肺がんリスク:国立がん研究センター」
ヒジキは必ずしも健康食品ではありません
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=123


https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=36

https://www.botanical.jp/item_view.php?item_number=1011

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