癌(がん)と発癌物質のニュースと解説
細胞老化と癌(その11):
癌光免疫療法の成功は庶民に朗報となるか?
2018/04/14


1.癌光免疫療法の成功は庶民に朗報となるか?
2.癌光免疫療法を開発した小林久隆博士 「NHI分子セラノスティクス研究所」
3.癌光免疫療法(近赤外光線免疫治療法)とは
 「NIR-PIT」
4.抗体薬物複合体の薬物IR700とは 「Cetuximab-IR700 conjugate RM-1929」
5.癌光免疫療法低価格実現の問題点 「アスピリアン・セラピューティクス社」
 

1.癌光免疫療法の成功は庶民に朗報となるか?
今年(2018年)3月に頭頚部がん(鼻、口、喉、耳など脳を除く頭部から首下まで)の
がん光免疫療法(近赤外光線免疫治療法)による治験が国立がんセンター東病院で
始まった(未確認)と言われています。

近赤外光線免疫治療法は2011年に発表されたばかりの切り口の新しいコンセプト。
2015年より始まったアメリカにおける癌光免疫療法治験では
大きな成果を挙げており、その高い効果と、投与による障害(adverse events)が
他の免疫療法と較べ最少(だろう)、患者の遺伝子異常、抗体発生の多少などで
適用範囲が大きく左右され無い(だろう)、
コストパフォーマンスが良い?(自称:料金未定)などで非常に大きな期待を
されている治療法。
* adverse events:治療や処置で発生する様々な負の徴候、症状、疾患、検査値異常
 
日本でも進行がん患者らに優れた勝率が期待される治療法として注目されていますが、
認可されるには、いくつかのハードルがあり、時期、料金、価格は未定とのこと。
実用化されているオプジーボなど高価なモノクローナル抗体免疫療法の
延長線上に位置する治療法ともいえますから、治療費は、期待されているような広範囲な所得層に
対応することが、現時点では考えにくいでしょう。
「富裕層ターゲットの新抗がん剤開発に疑義:
立ち上がったIT産業のビリオネア」
http://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=594
 
2.癌光免疫療法を開発した小林久隆博士
がん光免疫療法を開発したのはアメリカ国立衛生研究所(NHI) 分子セラノスティクス研究所
主任研究員の小林久隆博士。
*分子セラノスティクス研究所:Laboratory of Molecular Theranostics (LMT)
癌の診断と治療を合わせて行う研究所
*NHI:National Institutes of Health
小林久隆博士はアメリカ国立衛生研究所(NHI)で
期限なし主任研究員(テニュア:Tenure)資格を得た最初の研究者といわれます。
1961年生まれ。
1987年京都大学医学部卒。
1995年同大学院卒業、医学博士号取得。
 
日本では当初の治験が国立がんセンター東棟で実施されます。
光照射機器開発担当は島津製作所のノーベル賞受賞者田中耕一氏が率いる部門。
新進気鋭の小林久隆博士をサポートするのは豪華布陣ですが、
大手投資家や大手総合商社、ロシアの最大手新興製薬会社など海外勢が権利獲得に先を争う
様相を呈しており、小林博士の開発趣旨が実現できるかは微妙な段階で楽観は許されません。
 
3.癌光免疫療法(近赤外光線免疫治療法)とは
がんの細胞膜を物理化学的に破壊する治療法です。
投与による障害(adverse events)や副作用がこれまでの治療法に較べ最小といわれます。
がん細胞をピンポイントで攻撃するため、周囲の細胞や組織を再生する
幹細胞は正常なまま残り、回復に働きます。
通称「がん光免疫療法」に開発者らが名付けたのが
近赤外光線免疫治療法(near infrared photoimmunotherapy)。略してNIR-PIT。
(手順)
初めに近赤外光線に反応する薬剤(IR700色素)を合成。
癌細胞に接着させるモノクローナル抗体と薬剤を合体させ抗体薬物複合体(Antibody-Drug Conjugate:ADC)を作ります。
この抗体薬物複合体を静脈注射し、癌化細胞の表皮膜(細胞膜)に発現している上皮成長因子受容体*(EGFR)に接着させます。
*EGFR(the epidermal growth factor receptor)はがん細胞が増殖するために必要なシグナルを受容する
受容体(レセプター)。
皮膚に近いところは直接照射、内部の呼吸気管、消化器、腹腔内などはEGFRが発現している
癌発症細胞の表膜部分に光ファイバーなどで発光ダイオード光源(LED)を送り込み、
近赤外線*(near infrared)を照射。
照射により光吸収体が発熱し細胞膜から癌細胞を壊死させます。 
*近赤外線は可視領域と赤外領域の間(800~2500 nm)に位置する光線。
家電のリモコン(テレビ、エアコン、扇風機など)や光通信に使用されています。

4.抗体薬物複合体の薬物IR700とは                                         
抗体薬物複合体に使用する薬剤はIRDyeと呼称する近赤外線反応蛍光色素。
フタロシアニン(phthalocyanine:無水フタル酸)と尿素などから合成されます。
無水フタル酸色素は染料や塗料の原料として知られていますが、最近では機能性材料としての注目が高まり,
電子材料や触媒,近赤外吸収材料など、応用範囲が飛躍的に増大しています(東洋インキ製造)。

IR700は小林久隆博士らが使用している近赤外線反応蛍光色素IRDyeの種別番号。
この色素とモノクローナル抗体を合体させた抗体薬物複合体は
「Cetuximab-IR700 conjugate RM-1929」と名付けられています。
Cetuximab(セツキシマブ)は上皮成長因子受容体 (EGFR) に結合して、
EGFRの 働きを阻害するモノクローナル抗体(mAb)の一つであり、
メルクのアービタックス (Erbitax)など、いくつかの製薬会社が制がん剤として
実用化しているものです。
博士らの化学物質結合共役抗体のコード名が「RM-1929」と呼ばれるのは
楽天社長三木谷浩史氏の父親良一氏(Ryoichi Mikitani)のイニシアルと西暦生年。
 
5.癌光免疫療法低価格実現の問題点
小林久隆博士らは米国、ロシアなど、いくつかの国の製薬会社、がん研究所などを通じて
各国で治験を実施していますが、医薬品としての認可時期予想はまだできません。
少なくとも庶民レベルの医薬品となる(?)には時間がかかります。
開発者の小林久隆博士はコスト低減や、より高い効果を求めて、すでに数百種類が開発されている
モノクローナル抗体や、これから新規に作られるモノクローナル抗体の可能性を
探し続けているそうです。
*モノクローナル抗体(monoclonal antibody:mAb):
抗体産生細胞で作られた抗体(免疫グロブリン:Immunoglobulin:Ig)
が単一なものを指す。
1975年に在英アルゼンチン人のセーサル・ミルスタイン(César Milstein)と
ドイツ人のG・ケーラー(Georges Jean Franz Köhler)が作成技術を確立。
抗体の量産技術は医学、医療ばかりでなく生物科学の世界に大きく貢献したために
二人は1984年にノーベル賞を受賞。

RM-1929プロジェクトの治療法は、これまでに実現化しているモノクローナル抗体治療に
較べピンポイント度が高く、それ故、投与障害(adverse events)や副作用が
はるかに少ないことが予想できますが、
最大の問題点は主導権を握っているアスピリアン・セラピューティクス社(Aspyrian Therapeuctics Inc)。
治験するにあたり近赤外光線免疫治療法(near infrared photoimmunotherapy:NIR-PIT)特許の
独占的使用権がベンチャー企業のアスピリアン社に与えられたことです。
*アスピリアン社は楽天が一部を出資して三木谷 浩史氏が会長に就任した会社。

楽天は医薬品事業に本格参入を目指す事業会社。
三木谷氏個人が研究資金の寄付や、協力出資をするのと異なり
特許を民間の事業会社が独占使用していれば、価格決定権も独占となります。
当初に小林久隆博士が意図した「受益者が限られる数千万円の超高額治療と異なり、
庶民でも利用できる新たな治療法」の開発とは(おそらく)ならないでしょう。

RM-1929近赤外光線免疫治療法の抗体薬物複合体(cetuximab-IR700 conjugate RM-1929)は
モノクローナル抗体を作り上げて人造特殊色素と合体させて共役させるもの。
モノクローナル抗体治療法は(現段階では)コスト以外の様々な要因が価格引き下げを阻害しており、
大衆価格が難しいとされています。
CAR-Tのようなオーダーメード治療ほど高額でなくとも、ニボルマブなど他の免疫治療法の
価格とは大きな違いはないでしょう。
楽天の資金に一時は依存した小林久隆博士も、そのことを実感されたのか、低価格の実現性が
高い制御T細胞の不活性化を狙う治療法開発に目が向いているといわれています。
100才時代となり超高齢者の増加とともに、癌発症者も二人に一人以上が予想されます。
癌治療薬に関しては高率な特別税の適用や、国が関与する創薬事業のあり方を再考する立法が
急がれるのではないでしょうか。

「癌の増殖、転移を防ぐには:ミトコンドリアmtDNAの抗酸化
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