しらす・さぶろうの日本人がんばれ!観光立国編
第五十四話:ホーチミン市の不人気展望台:
ビテクスコ・フィナンシャルタワーは反面教師
2014/02/10

 
ホーチミン市に2011年に公開されたビテクスコ・フィナンシャルタワー(Bitexco Financial Tower)は
ベトナム第二の高さ(約265メートル)。ホーチミン市中心部ならどこからでも観ることができる。
蓮花のイメージから通称はロータス・タワー。
設計は米国のカルゾス・ザパタ事務所(Carlos Zapata Studio)。
高層ビルが少ない街でひときわ目立つ。



ところが約2年後の2013年。いまだに空き室が多く未整備個所もあちらこちら。
オープンしているビルの物販、飲食、シネマコンプレックスなど商業施設のウィークデイは人影もまばら。
ちょうど街を展望しやすい高さに展望台(178m)と高層階レストランが併設されているが閑古鳥。
第五十〇話:「驚くべき東京スカイツリーの高額入場料」
 
店舗、飲食のスペースは空室が多く、閑古鳥.

人よせの目玉になるべき展望台の入場料(200,000ドン:約1,000円)やレストランの料飲が
常識をはるかに超える高額なのが原因だそうだ。
一人ならともかく3-4人のファミリーにはとてつもない負担。
ホーチミン市はビールやたばこが15,000ドンから20,000ドン前後。
40,000ドンあればカジュアルレストランで麺類を食べることが出来る。
大衆レストランならば鍋料理(ラウ)がセットで100,000ドン前後。
公共性のない民間所有のビル事業だから料金に制約がなく、
富裕な観光客や経済的勝ち組だけを相手にしたつもりだろう。
バブル期には日本にもあった発想。地元民に愛されない名所は観光客も敬遠するという典型。反面教師としたい。

 
展望台入口と周辺は人影まばら.

アベノミクス効果で日本経済に活気が出てきたことは多くの人に喜ばれているが、
社会風潮の変化に懸念を持つ人も少なくない。
高すぎる公共料金、幹線鉄道、有料道路、ガソリンなどの見直しも話題となることが少なくなった。
25年から30年前に第一線で活躍し、バブル期を体験した有識人の懸念は拝金主義の復活。
お金儲けをできる人が勝ち組。取り残され経済的格差がついた人々は負け組。
有識人はこんな風潮の再来を懸念している。

新興のアジア諸国にはそのような思想を持つ若者が増えてきたという。
先進国として様々な体験をしてきた日本。近隣諸国の人々に日本を紹介し、
観てもらうことは観光立国のためばかりでなく、国際的な理解を得るためにも重要なこと。
低所得者は負け組や弱者ではない。低所得者が心の豊かさを感じられる国づくり政策は、
来日する近隣諸国の人々にも優しい政策だという認識が欲しい。

第五十〇話:「驚くべき東京スカイツリーの高額入場料」

(しらす・さぶろう)
初版:2013年4月
改訂版:2014年2月
 
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