ロハスケ!

第三話 「脳細胞」

2007年04月07日 09:07
ケン幸田氏のカナダ便り
(健康のよもやま話)


小学生時代のことですが、中学の上級生に、
天才的なピアノを弾く人がいました。
この方は同時に、学業にも天才的才能を発揮され、
数学などはほとんど勉強していないのにかかわらず、
いつも満点だったそうです。
小中高の一貫教育学園でしたが、
機会あるごとにピアノを弾くなど、
学校中で評判の有名人でした。
その後ニューヨークなどで活躍され、
現在は現代音楽の第一人者となっています。
ケン幸田さんの解説によれば、
胎児時代の脳形成のちょっとしたことにより、
このような天才が生まれることがあるそうです。納得しました(王壮快)。

脳神経は加齢により激減するといわれますが、
食生活を含めた生活習慣により
個人差が激しいことも知られています。

"人の脳細胞"は、約一千億個の神経細胞で出来ており、
夫々の神経細胞には、細い樹状の突起が沢山出ていて、
これでお互いがネットワークを作り、
他の神経細胞に信号を伝える事で、
瞬時にものごとを判断したり、
感じたり出来るようになっている訳です。

この脳の元は、妊娠3週間目には形が現れ、
30週目には、しわが出来て、出産間際には、
ほぼ大人の脳の形と変わらなくなっているのだそうです。

神経細胞が最も盛んに生成されるのは、
妊娠10週目から18週目のころで、細胞の数も最大になり、
通算では、一兆個にも達すると言われています。

その間は神経細胞同士のネットワークがドンドン作られて行くわけですが、
中には、ネットワークの取り合いに敗れる細胞もあり、
そうした細胞が妊娠末期には大量死するのだそうで、
その数が何と全体の90%にも及ぶようです。

これだけの無駄というか、
過当競争を勝ち残った僅か10%の超優秀な
一千億個の神経細胞があってこそ、
人間誕生の正常なスタート台を切らせてくれるというのも、
一つの神秘と言えましょう。

ところで、神経細胞の大量死の過程で、
仮に胎児の左脳に異変や損傷が起きた場合、
右脳にある神経細胞の蓄えが高度に発達するのだそうです。
こうした状態で、右脳の才能が顕著になって生まれ出てくる赤ちゃんは、
知能指数が平均値に達していなくとも、
幼少時から、絵画・音楽・数学など、
特定の分野でずば抜けた才能を発揮することが出来るのです。
そうした人々のことを、サバン症候群と言うようですが
、放浪の画家と言われた山下清さんが、有名です。
因みに成長期間までは、正常な脳細胞も、
25歳ごろからは、大脳皮質の中で神経細胞の死が加速化され、
一日に10~20万個も減少し始めるので、
ある調査によると、85~95歳の脳は16~25歳の脳に比べて、
49%も、減少していると言うから驚かされます。

"赤ちゃんは頭でっかち"で、生まれたては、
四頭身状態ですが、これは、脳にドンドン血液が送られて、
体の中でも「頭の発達」が最優先された証拠とも言えます。
胎児の時の血液の循環は、
胎盤から送られてくる新鮮な血液の半分以上が、
先ず頭部へ運ばれ、
残りの半分と頭部から戻ってきた汚れた血液とが一緒になって、
頭以外の全身の臓器へと運ばれているのだそうです。
因みに生まれて36時間以上過ぎ、
目覚めている時の赤ちゃんには、
「人まね」しようとする「同調現象」が見られるのだそうです。
雑音や合成音には、全く反応しないのに、
人間の声や動作には必至に反応しようとするなど、
人と心を通じ合わせたいと言った人間の基本的欲求が、
生まれたての赤ちゃんにも、備わっている事からも、
大脳の発達の速さが伺われます(ケン幸田)

第三話 「脳細胞」(2007年04月07日)
第二話 「聴くサプリメント」(2007年01月23日)
第一話 細胞内小器官ミトコンドリアの働き(2006年12月01日)
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