
小学生時代のことですが、中学の上級生に、
天才的なピアノを弾く人がいました。
この方は同時に、学業にも天才的才能を発揮され、
数学などはほとんど勉強していないのにかかわらず、
いつも満点だったそうです。
小中高の一貫教育学園でしたが、
機会あるごとにピアノを弾くなど、
学校中で評判の有名人でした。
その後ニューヨークなどで活躍され、
現在は現代音楽の第一人者となっています。
ケン幸田さんの解説によれば、
胎児時代の脳形成のちょっとしたことにより、
このような天才が生まれることがあるそうです。納得しました(王壮快)。
脳神経は加齢により激減するといわれますが、
食生活を含めた生活習慣により
個人差が激しいことも知られています。
"人の脳細胞"は、約一千億個の神経細胞で出来ており、
夫々の神経細胞には、細い樹状の突起が沢山出ていて、
これでお互いがネットワークを作り、
他の神経細胞に信号を伝える事で、
瞬時にものごとを判断したり、
感じたり出来るようになっている訳です。
この脳の元は、妊娠3週間目には形が現れ、
30週目には、しわが出来て、出産間際には、
ほぼ大人の脳の形と変わらなくなっているのだそうです。
神経細胞が最も盛んに生成されるのは、
妊娠10週目から18週目のころで、細胞の数も最大になり、
通算では、一兆個にも達すると言われています。
その間は神経細胞同士のネットワークがドンドン作られて行くわけですが、
中には、ネットワークの取り合いに敗れる細胞もあり、
そうした細胞が妊娠末期には大量死するのだそうで、
その数が何と全体の90%にも及ぶようです。
これだけの無駄というか、
過当競争を勝ち残った僅か10%の超優秀な
一千億個の神経細胞があってこそ、
人間誕生の正常なスタート台を切らせてくれるというのも、
一つの神秘と言えましょう。
ところで、神経細胞の大量死の過程で、
仮に胎児の左脳に異変や損傷が起きた場合、
右脳にある神経細胞の蓄えが高度に発達するのだそうです。
こうした状態で、右脳の才能が顕著になって生まれ出てくる赤ちゃんは、
知能指数が平均値に達していなくとも、
幼少時から、絵画・音楽・数学など、
特定の分野でずば抜けた才能を発揮することが出来るのです。
そうした人々のことを、サバン症候群と言うようですが
、放浪の画家と言われた山下清さんが、有名です。
因みに成長期間までは、正常な脳細胞も、
25歳ごろからは、大脳皮質の中で神経細胞の死が加速化され、
一日に10~20万個も減少し始めるので、
ある調査によると、85~95歳の脳は16~25歳の脳に比べて、
49%も、減少していると言うから驚かされます。
"赤ちゃんは頭でっかち"で、生まれたては、
四頭身状態ですが、これは、脳にドンドン血液が送られて、
体の中でも「頭の発達」が最優先された証拠とも言えます。
胎児の時の血液の循環は、
胎盤から送られてくる新鮮な血液の半分以上が、
先ず頭部へ運ばれ、
残りの半分と頭部から戻ってきた汚れた血液とが一緒になって、
頭以外の全身の臓器へと運ばれているのだそうです。
因みに生まれて36時間以上過ぎ、
目覚めている時の赤ちゃんには、
「人まね」しようとする「同調現象」が見られるのだそうです。
雑音や合成音には、全く反応しないのに、
人間の声や動作には必至に反応しようとするなど、
人と心を通じ合わせたいと言った人間の基本的欲求が、
生まれたての赤ちゃんにも、備わっている事からも、
大脳の発達の速さが伺われます(ケン幸田)