ロハスケ!

スパルタ農法

2007年03月10日 08:17
ケン幸田氏のカナダ便り
(ショートコラム)

"野菜の味・香り・栄養素"は
畑の土質を肥沃に改善しすぎると、
かえって低下するそうです。

植物には、それぞれ原産地があり、
例えば「トマト」は南米アンデスの荒地の産ですし、
「ホウレンソウ」はペルシャの半砂漠化した大地の産です。

ところが欧米や日本などの先進国型農業では、
科学的に促成と量産を志向する傍ら、
化学的農法で栄養も水もたっぷり与え、
虫害や雑草、冷害などから徹底して保護するといった
最も過保護な環境で栽培する為、本来の味や風味を欠き、
栄養素を減衰させてしまっているようです。

甘やかされ、与えられるのに慣れきってしまった野菜は、
自ら土中の栄養素を必死で吸い上げようとする能力や、
水を求めて根を伸ばす努力を忘れ、
次第に力のない植物と変じてしまったのだそうです。

なにやら、昨今の日本における「過保護な子育て」や
「ゆとり教育」の結果、
自立心とハングリー精神を欠き、
忍耐力や順応力が不足した世代の増加と
そっくりな事態のようでもあります。

この抜本的対策としては、
化学肥料や消毒薬剤のみを使用しないだけの、
単なるオーガニック栽培ではなく、
「スパルタ農法・別称緑健農法」と呼ばれる方式が
必至とされるようです。

各野菜の原生地の環境を再現することがコツだそうで、
例えば有機肥料を通常栽培の一割まで絞り、
水に至っては3%にまで極減させるなどにより、
フルーツのように甘く、ビタミンC含有率20倍のトマトや、
「えぐみ」の成分である蓚酸を半分に減らし、
生でも美味かつ栄養豊富なホウレンソウが
食べられるようになるのです。
野菜も人も、甘やかされず、根性を鍛えられた方が良さそうです。

"ブロッコリーもカリフラワー"も
キャベツの仲間(アブラナ科)でどちらも、
小さな「ツボミ」の集合体を食料にしますが
栄養価を比べると、
ブロッコリーの方が主要な栄養素において優っており、
蛋白質2倍、カルシウム2倍、鉄分3倍、
ビタミンA(カリフラワーゼロ、ブロッコリー400IU),
B1,B2,Cで夫々1.5~3倍です。

"パセリ"は単なる添え物ではありません。ビタミンCと鉄分は、
全野菜中のトップ、Aは2位、B類やカルシウムも
5位以内と超優良野菜です。
しかも古代ギリシャやローマで食中毒の予防薬にされた由、
その香気成分で害虫がつかないので家庭菜園向きだし、
腸内のバクテリヤの繁殖を押さえ、
コレステロールの排出促進効果が高いようです。

"セロリ"はあの揮発性の香気から古代エジプトの消臭剤でしたが、
整腸、利尿、強壮などの作用があり、
茎二本で一日のビタミンA、Cの必要量が摂れるし、
繊維も豊富なので、実は立派な栄養剤となる優良野菜です。

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