ロハスケ!

第十二話 鶏(にわとり)に敬意を

2006年11月18日 08:29
ケン幸田氏のカナダ便り
(食のよもやま話)

いよいよインフルエンザのシーズンを迎え
新型ウィルスの蔓延が気になります。
鳥インフルエンザH5N1に端を発した新型インフルエンザは
着実に世界に拡大し、
今年の死者はすでに79名(10月29日現在)となりました。

感染渡り鳥は北米など各地で発見されており、
世界の保健当局はタミフルの増産、備蓄、ワクチンの開発を急いでいます。
2005年度(42名)の倍を超えるかもしれない数字は、
死者の半数を数えるインドネシアや、
最近になり死者が増えているエジプトには深刻な状況です。

タイムリーにカナダの幸田さんより
人間に最も密接した家禽である鶏のよもやま話が届きました。
鶏(にわとり)はインフルエンザ・ウィルスの宿主であり、
新型の発生源の一つであることが知られています
鶏は人間の利己的な経済性の追求により、
バタリー飼育など過酷で異常な飼育方法を強いられています。
鶏に変異ウィルスが発生した場合に、急速な感染拡大が見られるのは、この過密な飼育法によるものです(王壮快)。

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「ニワトリ」は長い間かかって家畜化され、
人に卵を持って行かれる度に、慌てて種族保存本能の為、
つまり帳尻合せのために、卵を生み足すという習性を持つようになったのだそうです。
それを極端に利用して、量産に向く体質に改善されたのが、
養鶏場の“卵製造マシン”と化した年中無休の鶏で、何と、一羽当たり年間平均280個という大量生産です。
そもそも、野生の鳥は、繁殖期も春とか、ほぼ決まっていますし、ワンシーズン中に、何度も何度も産むことは無いようです。
養鶏場は、一年中春のような環境にして、日照時間や気温、湿度などを人工的管理下に置いている訳です。

「卵」は白身、黄身は勿論、殻だって栄養価が高く、
カルシウム類、マグネシウムなど天然ミネラルの宝庫だそうです。
粉末状にすり潰して食べれば、消化も良く十分足らずで胃で消化吸収されるようです。女性は、クレオパトラに習い、殻のエキスが染み出た水で洗顔したり、袋入りの粉末を風呂に浮かべると美肌効果抜群だそうです。

「鳥目」とは、人がビタミンA不足から、暗いところで眼が良く見えない病気ですが、確かに鶏など多くの鳥の網膜には、暗い光に良く感じる特殊な細胞が極めて少ない為、夜活動しないことから、こう呼ばれるようになったそうです。
同じ鳥でも、フクロウやヨタカなどは、逆に微光に感応する特殊細胞が多いので、夜行性ですが、一方で明るい光に感応する視細胞が不足している為、色盲なのだそうです。
因みに、人はこれら両方の細胞が程好くあり、中間的な色覚細胞に恵まれております。ところで、雄鶏の“コケコッコー“も、鳥目に関係しており、夜暗くなって何時敵に襲われるか不安の中で眠る訳ですが、朝明るくなれば、一安心、その喜びを仲間に伝える為の”雄たけび“があの夜明けの目覚ましの秘密だったと言う訳です。
なお、本来雄鳥がなくのは、メスに対する求愛と他の雄に対する縄張り宣言の為で、多くは繁殖期に良く鳴きます。
鶏の先祖だと言われるセキショクヤケイも、メスを数羽ひきつれて、ジャングルの中で野生しておりますが、繁殖期だけしか、あの‘雄たけび”をあげないそうです。
「鳥肌」とは、立毛筋が収縮して起きる現象で、“鳥肌が立つ”のは霊長類の特徴だと言われています。猿は毛を立てて空気の層を厚くして保温効果を高めたり、それによって身体を大きく見せ敵を威嚇するにも役立てています。
人間の場合、寒い時など、毛穴を通じて体熱が発散するのを防いでいるのです。鳥の毛(正確には羽毛)は太くて固く抜け落ちないように、毛根のあたりの筋肉が良く発達している為、あのように鳥の肌はブツブツして毛穴も大きいのです。勿論寒い時には、羽毛を立たせて身を守るのです。
(ケン幸田)

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