
頻繁に欧米人と交際している幸田さんは、
大部分の大和民族、東洋人がお酒に弱いことを
痛感されているようです。
日本では、人気のある焼酎や泡盛も原酒を水で25度まで
薄めたものが中心ですが、
欧米の蒸留酒はほとんどが40度以上です。
お酒を少量しか飲むことができなかった人も、
慣れてくると量が飲めるようになりますが、
もともとアルコール毒の分解酵素が少ない人が、
慣れで飲むのが一番危険です。
解毒の早い人に較べて肝臓の負担が大きく、
肝障害をおこす可能性が非常に高くなります。
イメージの写真は、欧米で一般的な酒類中心のパーティーです。
日本にはカクテルパーティーがなじみません。(王壮快)。
カナダ便り
食のよもやま話 第四話 お酒に弱い日本人
「外国人と酒を飲む」機会が多くなって解って来たことは、日本人や東洋人の大半は欧米人に較べて経験的に酒に弱く、医学的にも体質遺伝として明かされております。
肝臓で酒を水と炭酸ガスに分解する際、二種類のアルデヒド分解酵素が上手く機能することで酔いもスローペースで進む訳ですが、約半数の東洋人は、この酵素を一つしか持っていないそうです。
一説では西欧人の先祖達が、数千年前から主食であった麦が備蓄中に発酵してアルコール分が発生したものを冬季にも食べ続けて居たことから下戸が淘汰されたのだそうです。確かにビールで煮たようなシリアルを毎日食べざるを得ないとすれば、アルコールに弱い子供は生きて行けません
「酒を良薬」とするには、度を過ごさないことが一番ですが、飲食自体が胃、肝臓、心臓、腎臓にかなりのストレスを与えている訳ですから、せめて楽しく明るく飲むことが大切です。
暗い酒、ヤケ酒は肝硬変を誘発するなど良くありませんし、精神的ストレスが血管を収縮させるので、頭痛の要因にもなります。
酒に弱い人には、事前に飲む牛乳が効果的と言われます。理由は牛乳の栄養分が肝臓の酒分解作業をパワーアップすること及び胃酸を中和し空腹感を抑え、バカ飲み、バカ食いを未然に防いでくれるからです。
又つまみも重要で、肉、魚、豆などタンパク質は肝臓の友、酒飲みの強力な助人です。
なおアセトアルデヒド代謝酵素の主成分はビタミンB1だそうですから、豆の他にレバー・ソバ・とろろ・茸類なども欠かせません。
「悪酔い防止」には、グイ飲みやイッキ飲みは持っての外、チャンポン飲みも避けたいものです。
先般もちゃんぽん飲みに触れましたが、酒には糖分・アミノ酸・コハク酸など百種に余る有機物質が含まれており、それも種類によって微妙に違った成分が混ざっている為、数種類もの酒を一晩に飲むと、肝臓は数百種もの有機物質の洪水に悩まされると言う訳です。
中には毒素が重なり、解毒が間に合わず、脳・神経細胞にも、混乱をもたらす結果を招きます。
俗説“二日酔いに迎え酒”は禁物ですが、果物なら血中酒精分を抑え、肝臓の機能を促進するので有効です。
飲酒後に良くある頭痛はアルコールによって拡張した血管が、酔い醒めで元通り収縮する時起こるものです。
逆に飲酒時留意すべきことは、アルコールが血小板の機能を低下させる一方で、血圧を上げ心臓の鼓動を早める為、出血が止まらなくなることです。
飲み会が続いて、体がだるくてヤル気がなくなる人は、ビタミンB1不足を疑うべきでしょう。
なお、酵素不足で酒に弱い東洋人には、西欧人の専売特許“アルコール中毒の苦悩”が極めて稀だそうですから、意外と“神は人に公平”なのかもしれません(ケン幸田)