ロハスケ!

第三話--とうもろこし

2006年07月11日 14:00
ケン幸田氏のカナダ便り
(食のよもやま話)


若い頃米国に赴任していたケン幸田さんは、米国のトウモロコシ文化の奥深さに驚いたようです。
国はトウモロコシ王国で、世界の総生産量6億トンの40%近くを生産しています。
トウモロコシはトウガラシと酷似した文化を持ちます。栽培食用植物として紀元前からの歴史があること。
メキシコやペルー近辺が原産といわれること。
永い栽培の歴史の中で、多様化や人為的な交配が進み、栽培品種、変異種が沢山あること。
異なる色や形状が沢山あるにもかかわらず、基本的遺伝子からの学名は一つであることなどです。

トウモロコシの学名はZea maysで、イネ科トウモロコシ属の一属、一種類です。
メイズともいわれる由縁です。
日本に渡来したのも、トウガラシ同様に16世紀の中ごろといわれます。
米国の輸出先は日本が最大で、大豆と同様、遺伝子組み換え商品の安全性が議論されている商品です。
イメージの写真はトウモロコシの花です。(王)

食のよもやま話 第三話 トウモロコシ

とうもろこし(コーン)には、随分違った多くの種類があることを、
60年代に訪米後初めて知らされました。
ポップコーンとは、文字通り破裂する特殊なコーンですが、
殻の中の水分が焼かれて温まると、水蒸気に変わり大きく膨れ、
やがて堅い殻が押し割られ、ポンと大きな音を立てて破裂する訳です。

他には粒が渇くとてっぺんが凹むデントコーン、
粒がめっぽう固くて穂の長いフリント(火打石)コーン、
粒が柔らかいソフトコーン、
一つ一つの粒が小さな皮に包まれているポッド(さや)コーン、
甘いのは、焼いたりカンズメにしたり、食卓に乗ってくる、
おなじみのスイートコーンと呼ばれるものです。

牛や馬の餌になるトウモロコシは、
焼いて食べようとしても、あまりに硬すぎて、人間の歯には立ちません。
因みに世界の三大穀物の一つであるコーンは、
アメリカで最も重要な農作物で、世界の生産量の4割近くが米国産だそうです。

西部男にぴったりのバーボンは、このコーンが原料ですし、
コーンスターチというでんぷんや、サラダ油なども、コーンから作られます。
さらに、トウモロコシの幹からは、
火薬や紙が、その穂の軸からは、布やインクまでできるのだそうです。

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ところで、食料油の話が出た序に余談ですが、酒、酢や醤油など液体状の商品は、普通容積表示しますが、例外的に「食用油」は必ず量を重さ表示してあります。
というのは、油は温度が高くなるとかなり膨張して体積が増えてしまうからで、重量なら、容積変化にかかわらず、一定だからです。
「枡売り」を常としていた昔のわが国の油商人は、「油を売る」という言葉の元となったように、時間を稼いで、日中暖かくなってから計量することで、ひょっとして、
買主を騙していたのかもしれません。
(実際は、客の容器に油を垂らして移し替えるのに時間を要したとか、女性に鬢付け油を売るには、世間話をしながら、時間を掛けて売り込んだと言うのが、本来の「油を売る」言葉の由来らしい。)
(ケン幸田)

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