
寒いと体が震える
“寒いと体が震える”のは、脳にある体温調節中枢が、
筋肉を収縮させることで、瞬時に体熱を発生させ、
体を温めてくれているわけです。
それでも追いつかないほど寒さがひどいときには、
歯がガタガタ鳴ったり、鳥肌が立ったりするのも、
ご経験のとおりです。
怖い目にあった時の一時的な震えなども、
同じ筋肉の収縮によりますが、
この場合は、体熱を瞬時に創り出して、
いざと言うとき逃げたり避けたり出来る様に、
次の動作に備えているのだそうで、似て非なる現象です。
一流の短距離スプリンターなどは、
スタートラインで“用意”の指令を聞いた瞬間、
この状態をつくって対応出来るのだそうです。
緊張すると胸がドキドキする
“緊張すると胸がドキドキする”のは、
人が野生時代から引きづってきた
本能的な現象だといわれています。
高まる緊張感、激しい怒りや興奮を覚えた時、
意思とは関係なしに交感神経とアドレナリンが共同して、
自らの発奮を促し、あるいは敵の攻撃に備えるなどの、
準備体制に入る自律神経系の働きに拠る現象なのです。
アドレナリンは副腎から分泌されるホルモンで、
心臓の働きを活発化させて血圧をあげ、目の瞳孔を広げたり、
毛を逆立てるなど、まるで野生動物とも違わぬ働きをするようです。
緊張したとき喉が乾くのも、交感神経が活発化して、
唾液の分泌を押さえてしまうからで、
「食事は楽しく摂れ、また感情が動揺した時に
食事を摂ると消化に悪い」の教えには、
こうした理由があるようです。
冷たさが過ぎると痛さを感じる
“冷たさが過ぎると痛さを感じる”ことを、
「手が切れるような冷たさ」などという表現をしますが、
これは人の感覚器官の隠れた要因によるものです。
私達が触覚として、温度や痛みを感じるのは、
皮膚にある「冷点」「温点」「痛点」と言う違った感覚を
専門的に捉える感覚器官です。
ここで意外なのは、3種の感覚器の数が、
同数ではなく、一平方センチ当たりで言うと、
冷点は10個、温点は3個、
痛点は15個と夫々バラツキがあり、
圧倒的に痛点が多くなっている事にお気づきと思います。
この差は、感覚器官が刺激を感じ取る強さの差だと考えていただくと、
仮に強烈に冷たいものに触ったとき、
冷点も痛点も同じに働いていますが、
「痛い」と言う感覚の方が優先されて、
脳で知覚される仕組みになっていると言うわけなんです。
その隠された目的は、人体を危険から守る為に、
度を過ぎた熱さ、冷たさを痛みとして捉えることで、
自動防御体制に速く入らせる為だそうです。
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