王壮快のマーケッティング・コラム

関東圏の水族館(海浜立地):伊豆・三津(みと)シーパラダイス

伊豆・三津(みと)シーパラダイス
静岡県沼津市内浦長浜3-1
055-943-2331
新装開業1997年.創立昭和5年(中ノ島水族館)
西武鉄道グループの伊豆箱根鉄道傘下

自然の入江の突端を利用したペンギン、アシカ、オットセイなどの展示コーナーはユニークで、
造作されていないだけに自然な感じ。創業が古いからこのような立地を確保できたのでしょう。
歴史のある海獣のアトラクションは秀逸。草分けの面子を充分に保っている。
水槽ではない入り江を利用した海面でのアトラクションだけに、ここに勝る施設は多くない。


海獣ショーの観覧席と施設 

カマイルカ、アシカは芸達者、トド、セイウチのパフォーマンスは関東圏では珍しい。
セイウチを展示しているところも多くありません。
ダイビング・パフォーマンスで人気者だったシャチが2007年に死んだのが残念。
1977年以来、3代目になると思われるが、長生きは難しいようです。
建築家がデザインまで担当したようで、デザイン性、回遊性が欠落。
施設の老朽化が進んでいるが、活気があるのが救いです。


意外なほど機敏な動きでユーモラスなアシカ


ジャンプも足並み揃った演技も秀逸なカマイルカ


水中演技を披露するカマイルカ。これはエンジェルリングというそうです。


シーパラダイスは純粋な民間経営だけにアトラクションが主体。見世物中心になるのはやむを得ないでしょう。
駿河湾の魚を中心の水槽展示は300種以上。そこそこに見ごたえありますが、学術的な観点からは相当な解説がありません。
総合的には老若男女がリゾートで楽しむには満足すべき施設です。
残念なのは湾内遊覧船。いかんせん20分で700円は高いから利用者が多くありません。
コストから積み上げた利用料はマーケッティング手法の誤り。
折角のパラダイスのイメージを損ないます。


遊覧船


三津シーパラダイス水族館の通信簿

5点.独創性(アイデンティティー)
4点.コンテンツの迫力。(動物の種類、見せ方。ボリューム感。目玉の動物の有無)
4 点.見易さ. (鑑賞導線の良否。通路、広場など空間の余裕。水槽の床高、配置)
3 点.学術性(自然科学的探求、その解説、説明文の充実。特殊動物の種類など)
5 点.娯楽性(エンタテインメント性)(全体企画の娯楽性。動物の芸など、ショーの内容)
3 点.定例的な企画の有無と質。
5 点.環境(癒し、デートなど)
5 点.対象年齢層カヴァー率 (幼児、小中学生。一般(18-40歳くらい)。中高年。カップル)
3点.高齢者、身障者対応設備(エレベーター、スロープなど車椅子、高齢者、ベビーカー対 応の良否。ベンチなど休憩設備。説明文位置。文字の大きさ。音声。)
3 点.デザイン性と施設の質(サイン、内装、水槽等設備)(建築、造園)
3 点.メンテナンスの良否
3 点.立地(車)
2点.立地(電車)
5点.駐車場の利便性、料金の妥当性。駐車場一回500円。
3点.休憩所、コーヒーショップ、レストランの充実。
4点.従業員の顧客対応
3点.事務所の顧客対応(電話、メール、学芸員の対応)
3点.諸制度の顧客志向度(開館時間、閉館時間、送迎バス、説明員設置など)
2点.公共施設、準公共施設としての貢献度(学術研究家、学校、身障者、高齢者割引などの有無)身障者、高齢者割引などはありません。
4点.お値打ち度。(入場料、コスト・パフォーマンス)入場料はほとんどの方が適用を受けることができる割引(インターネット、観光施設で配布される割引券)を利用すれば1,900円が1,500円。ネットでは100円くらいで売買されている伊豆箱根鉄道の株主優待券は遊覧船とセットで2,200円が1,300円になる。

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合計72 点
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(五段階。100点満点)ショップは評価の対象としていません。レストランと環境評価は隣接する水族館施設外を含みます。立地はJR 最寄駅、高速道路ICからの利便性です。東京基点の距離、便利性とは関係ありません。
2009/10/01






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