
1.湘南に定着しつつあるフラダンス
湘南の住民にハワイアンやサーフィンの愛好者が着実に増えているのが感じられます。
近年の湘南地方は不動産業、飲食業、物販など、商業先行でイメージ作りが進んでいますが、
ハワイアンやサーフィンに関しては需要が先行してきたといえるでしょう。
しかしながらサーフィン先駆者の佐賀和光(故人)、チュータ兄弟によれば、湘南海岸は台風でも近づかなければ適した波が少なく、入門コースの人が大部分です。
緩斜面しかないスキー場と同様、ビッグイベントの開催が難しく、メッカになるのは無理があるようです。
一方、大戦後からの永い歴史を持つハワイアンは60歳前後の人たちが多かったフラダンスの教室に
ちびっ子が増え、湘南のイベントには多くのチームが参加するようになりました。
同時にウクレレ教室にはハワイアンのヤングな演奏者が増えています。
湘南文化を知る人々の孫やひ孫の世代なのでしょう。
50-60年代の湘南文化隆盛期に較べ、湘南中心地の人口は4倍以上、世帯数で言えば8倍以上です。ハワイアン愛好者も比率からみればマイナーであり、文化といえるほどの浸透度ではありませんが、
少年少女が増えているだけに息の長い存在となりそうです。
2.60年代に廃れかけた本場のハワイアンミュージック
大戦後にアメリカ合衆国が輝いていた頃のハワイでは1930年代からの近代ハワイアンがロックなどに押され廃れかけていました。
ワイキキのライブはロックやジャズが全盛で、ハワイアンで対抗できたのは
カハラ・ヒルトン(現マンダリン・オリエンタル)のダニー・カレキニ、ビーチコマー・ホテルの
ドン・ホー(Don Ho故人)のステージくらいでした。
大掛かりなフラダンスやポリネシアンダンスも、カルチャーセンターを除けば日曜日に
カピオラニ広場で開催された、コダック・フラショーくらいしか記憶にありません。
反対に、この時期のハワイアンはカントリー・ミュージックやロックと共に湘南で最も普及した音楽の一つでした。
湘南や東京、横浜で生き続けたハワイアンが「種の保存」に役立ったことを知る人は多くありませんが、大橋節夫、バッキー白方など何人かの日本人はハワイの伝統音楽保存会で指導者的な存在でした。
その後ハワイに土地の音楽文化を甦らせた(よみがえらせた)のは急増した日本人観光客といっても過言ではありません。
生き延びたハワイアン・ミュージックはジェイク・シマブクロなどによって、新しい形で息吹いています。
3.カヅキ(海月)とナオト(波音)のウクレレ演奏 (Kazuki & Naoto)
江ノ島秋まつり(2007年10月20、21日)に江ノ島展望台のサンセットテラスで
素晴らしいウクレレ演奏を聴くことができました。
アンプを使っていましたが、カマカ・ブランドの美しい音色です。
演奏者は小学校4年生と1年生兄弟のカヅキ(海月)君とナオト(波音)君です。
ジェイク・シマブクロにあこがれて始めたウクレレだけに、コピーのようなのは当然ですが、
簡単に真似ができるテクニックでないだけに天才を感じます。
お琴の音、チターの音など様々な音色を楽しみました。
正確なリズムと音は素人の域を脱しています。
過度なパフォーマンスが危惧されますが、まだ可愛いという範囲です。
当分は子供らしさを失わない演奏を期待します。
変化する環境にスポイルされなければ、将来はビッグなエンターテイナーになる素質が充分あります。
4.盛り上がりが欲しい藤沢の祭り
江ノ島展望台のサンセットテラスは素晴らしいロケーションです。
江ノ島秋まつりのサンセットテラス・ライブ演奏は5年目だそうですが、そのわりには観客が極端に少なく、大部分が関係者のようで残念です。
イベント内容の地元民へのPRが不足しているのでしょう。
マスコミ大手の取材も見かけませんでした。
秋まつりの主旨はハッキリしませんが、江ノ島への観光客誘致が目的としても、セオリー的には地元の祭りに観光客が参加するという図式が必要です。
地元民が喜ばない祭りは、観光客にとっても退屈なものです。
サミュエル・コッキング苑は観光の目玉スポットです。
コンサートホールでの演奏会と異なり、コンサートだけに時間を費やせない観光客がほとんどでしょう。その利便性も考えれば、短時間毎に独立した、テンポの速い企画が必要です。
20日のライブでは、一般観光客には無縁なウクレレ講習会が入り、スピード感が失われているのを感じました。祭りのイベントは限られた一部の人のためではありません。
藤沢のお祭りは市民祭りをはじめ盛り上がりに欠けるイベントが多いのですが、
カヅキ君の演奏のように部分的には必見というような企画があります。
バーやカフェでの演奏ができない年齢だけに、こういう企画でもない限り多くの人の目に触れるチャンスは在りません。「もったいない」という一言が感想です。
写真のドラゴンボートレースなどは小田急片瀬江ノ島駅から数分の便利なロケーションにもかかわらず、
20日土曜日の準決勝は関係者ばかりでした。
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