
シャルドネのテイスティング

2.山形県産ワインと新世界のワイン
山形県のワイン産業を取材した機会に、一部のワイナリーで買い求めた山形産シャルドネと海外産シャルドネをテイスティングしてみました(本業はマーケッティングです)。シャルドネ以外では南陽市の大浦ぶどう酒が自信をもって薦める甲州種を加えました。赤湯地区で遺伝子が変異しているといわれる甲州種ぶどうから造られた逸品です。山形では食事用にはこれ以外見当たりませんでした。
白ワインは日常的に購入できる範囲の価格帯に限定しています(出来るだけ安いものという意味ですが、純国産にはあまり安いものがありませんでした)。
3.テイスティングに関わる諸条件

4.テイスティングの方法
16時に全てのシャルドネを同時開封。19時に甲州種を開封。料理はランダムに用意されましたから、全てのワインが空になる23時ごろまでテストが続けられました。前述のように、白ワインだけでなく、各種の酒類と併飲しましたから、スローペースです。
酒類が好きな家庭や、諸パーティーでは、併飲は日常的なものです。併飲によって、ワインの評価も異なると考えています。
昨夏、長野県産白ワインをテストしたときは、玉村豊男さんのビラ・デスト・ガーデンファーム・アンド・ワイナリーや、小布施ワイナリーのシャルドネ・ワインに、大手のマンズ、メルシャンなどの高級シャルドネ・ワインを加えた純国産だけでのテイスティングでした。
今回は山形県に対象製品が少ないために、コストパフォーマンスを探るという意味で、新世界産の安いワインを2本加えて、平均的な評価を求めてみました。

5.テイスティング参加者の評価
やはり、人様々でした。予想したとおり、同じシャルドネでも、料理の種類によりマッチするものが異なり、冷却温度、酩酊度によっても評価が変わりました。

あっさりした刺身ですから酒豪クラスには、どのシャルドネも人気がありません。繊細なヒラメやミル貝の香りを、オークの香りが邪魔するのかもしれません。
酒豪クラスには甘みのある山形産蔵出し直後の生日本酒(アルコール19度くらい。1,600円/800ml)が一番人気でした。これには生活習慣も考えられますから、割引する必要があります。



山形産シャルドネは長野産や外国産に比較すると、渋い苦味のような独特の残り味が感じられました。土の影響でしょうか。
朝日町のブランデー(高野)からも、同様な苦味を感じます。特にグラスに注いで時間が経つ(酸化する)とこの傾向が強いようです。
全般的に、日本の食事用ワインは、辛さにこだわりすぎ、不自然になっているような感じがします。日本料理にマッチさせるワインには、甘みと香りのバランス、ミネラルのバランスが重要ではないのでしょうか。限定生産のワインは消費対象を、もっと、もっと絞りこむべきとの感想です。国産ワインは難しい食事用にこだわる必要もないと思います。
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