王壮快のマーケッティング・コラム

関東圏の水族館:新江ノ島水族館

藤沢市片瀬海岸2-19-1 0466-29-9960 2004年4月移転新設
2004/04/16新装開館

新装成ってからは入場者が飛躍的に増えていますが、経営者都合の運営が気になる施設です。同時期に全面的に改装されたサムエル・コッキング(サミュエル・コッキング)苑(江ノ島植物園と灯台)のお値打ち度が非常に高いこともあり、お奨め度はかなり低くならざるを得ません。
1954年(昭和29)に開館した江ノ島水族館は歴史的にも、鑑賞というより、研究にウェイトをおいていました。当時の水産学の権威、東大水産学科の雨宮育作名誉教授(あめみや いくさく、1889〜1984)(江ノ島水族館初代館長)は海外事情に詳しく、乏しい水産研究の費用を観光地での水族館併設によりまかなうことを考えていました。これが、この地に新しい社会貢献事業を考えていた日活(旧日本活動映画)の堀久作社長(1900〜1974)のコンセプトと合致したといわれます。
この水族館は日活丸という水産物採集船を保有して、新しい水産情報を収集していました.
情報が少なかった戦後時代には、近隣の湘南人の知的探究心を満足させるオアシスとして、葉山の御用邸に来られる昭和天皇など、皇族方の愛用された水族館でもありました。
2004年にオリックス(株)、藤沢市などの支援を得て、拡大発展することとなったのは、喜ばしいことですが、高額な入場料は全国でも有数です。一等地を提供される半官の施設はそれなりの公的義務を認識すべきでしょう。顧客を大事にして長期的にファンが根付く施設に変身してもらいたいものです。


2007年10月の最新情報
年に数回ほど入場していますが、子供の団体が多いのは相変わらずです。15時以降は団体も少なくなりますが、それでは鑑賞時間が足りませんから一般客と団体との共存は不可避です。
子供達は傍若無人に走り回り、特定の展示を占拠しています。子供の団体は特定日や時間帯で差別できないものでしょうか。子供達によってウィンドウはべたべたに汚れさていましたが、清掃もしていません。毎日しても追いつかないのかもしれませんが。
イルカやアシカのショーは子供が寝てしまうのではないかと思えるほどスピード感のないものでした。イルカが太りすぎて跳躍が難しくなってしまったのでしょうか、トークが多くなって退屈なショーでした。
下記の採点より大分下がっている印象です。


2008年、通年の最新情報
昨年のイルカ・アシカのショーの低迷が、一時的なものかを確認に、2008年は訪問回数を増やし2008年1月から隔月で12月まで訪れました。印象としては、毎回ひどくなるのではという内容です。結局、たまの特別企画を除いては改善はされていません。全体構成を含めて未熟な部分が目立ち、芸の失敗が多いために、すでにショーを維持できていません。前回はオキゴンドウクジラなどの成長しすぎか、とも思いましたが、水槽が小さすぎるのかもしれません。
しばらくショーは休止して、水槽設計、飼育員の充実などを再検討すべきです。
湘南の宝となるべき水族館ですから残念なことです。施設にくたびれが見えるまでは最低必要入場者は維持できるでしょうが、過去を知るだけに老朽化した時が心配です。水族館は経費がかかるだけに高率なリピーター対策が必要です。年間の企画にも独自性が無く、インパクトのあるものがありません。タッチ水槽のある常設展示場などは、会場以来、手を入れておらず、これが有料施設の一部かと疑うほどです(2009年1月記)。

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クラゲは伝統を受け継ぎ、目玉の展示となっている

3点.独創性(アイデンティティー)
3点.コンテンツの迫力。(動物の種類、見せ方。ボリューム感。目玉の動物の有無)
3点.見易さ. (鑑賞導線の良否。通路、広場など空間の余裕。水槽の床高、配置)
4点.学術性(自然科学的探求、その解説、説明文の充実。特殊動物の種類など)
3点.娯楽性(エンタテインメント性)(全体企画の娯楽性。動物の芸など、ショーの内容)
3点.定例的な企画の有無と質。
5点.環境(癒し、デートなど)
4点.対象年齢層カヴァー率 (幼児、小中学生。一般(18-40歳くらい)。中高年。カップル)
4点.高齢者、身障者対応設備(エレベーター、スロープなど車椅子、高齢者、ベビーカー対応の良否。ベンチなど休憩設備。説明文位置。文字の大きさ。音声。)
3点.デザイン性と施設の質(サイン、内装、水槽等設備)(建築、造園)
3点.メンテナンスの良否
4点.立地(車)
4点.立地(電車)
3点.駐車場の利便性、料金の妥当性。
5点.休憩所、コーヒーショップ、レストランの充実。
1点.従業員の顧客対応
1点.事務所の顧客対応(電話、メール、学芸員の対応)
1点.諸制度の顧客志向度(開館時間、閉館時間、送迎バス、説明員設置など)
2点.公共施設、準公共施設としての貢献度(学術研究家、学校、身障者、高齢者割引などの有無)割引制度はほとんどありません。
3点.お値打ち度。(入場料のコスト・パフォーマンス)入場料2000円。

合計61点

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昭和天皇、今上天皇(明仁)秋篠宮文仁親王の海洋生物研究

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アジ(鯵)の大群が泳ぐ大水槽(イワシの大群は切れ目がないように補充されていますが、アジの大群を見ることはマレです)


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