王壮快のマーケッティング・コラム

ワインよもやま話:第七話 オラホビールのシャルドネワイン

ワインよもやま話 第7話
地ビール醸造所(オラホビール)のシャルドネ・ワイン

軽井沢、追分方面から浅間サンライン*を約15分下ると、上田市に近づいたあたりに、湯楽里館(ゆらり)(株式会社 信州東御市振興公社、東御市和3875、0268-63-4126)という温水浴施設があります。しなの鉄道では、大屋駅が最寄駅となります。 物産館を含めた施設全体はアグリビレッジと命名され、旧東部町(現在は東御市)が村おこしに開設したものです。 アグリビレッジでは三年前にビアーカフェの地麦酒倶楽部(0268-64-0001)を増設し、自ら製造する地ビールとオリジナルの白ワインを提供しています。 現在は地ビール提供が主となっていますが、1種類に絞り込んだワインのコストパフォーマンスの方が、将来性があります。オリジナルワインは浅間山麓東信地区の高級ワイン産地形成に、一翼を担う可能性を期待できます(ワインよもやま話第2話参照)

東部町は果樹の栽培が盛んなところで、アグリビレッジもブドウ園の中に建設されています。

アグリビレッジにはワイナリーはありません。オリジナルワインは地元で取れるシャルドネ種のブドウを100%使用して、安曇野のワイナリーで醸造したものです。

ビンテージは謳っていませんが、720mlで1,980円(アグリビレッジ内のショップ)です。カフェ・レストランではボトル売りのみで、3,000円くらいになります。安くはありませんから、カラフェで飲ませてもらいたいものです。

オリジナルワインを購入して試飲しましたが、ブドウの香りを生かした、日本人向けのさわやかな味という感想でした。現在の商品は割高感がありますが、ブドウが良い年には美味しいシャルドネワインになると思います。


地ビールはオラホビール(OH! LA! HO BEER )というネーミングですが、方言で「おれのところ」という意味だそうです。村おこしに一役買っている玉村豊男氏(ワインよもやま話第2話参照)が名づけ親となりました。

オラホビール
信州地ビールに多い、上面発酵のエール(ale)タイプが主で、アンバーエール(Amber Ale)、ゴールデンエール(詳細不明ですがPale Ale類のようです)、ケルシュ(Koelsch)の3種類に、季節ごとの新製品が加わります。 数多い日本の地ビールの中でもトップクラスの風味とは思いますが、価格が470円/350ml(アグリビレッジ内のショップ)ですから、ナショナルブランドに較べ、倍以上なのが気になります。所詮ビールは大衆飲料です。ビアーカフェでは小さなグラス一杯520円にもなりますから、ビアーカフェにはなりませんし、暑い夏に、ビールの一気飲みを楽しむことも出来ません。

保存が効かず、少量生産ですから、ここのエールが割高なのは理解できますが、通販では信州産のエールが260円/350mlからあります。
キリンなどナショナルブランドのラガーが十分美味しいのですから、30%くらいの価格アップならともかく、倍以上ではパフォーマンスが悪すぎます。

しかしながらカフェには想像以上に洒落た、美味しいイタリアン・メニューがありました。
公社経営のレストランというと、堅苦しいイメージを抱きますが、そんなことはありません。
素朴な応対も好感がもてます。
カフェのメニューはビールに較べれば、はるかにコストパフォーマンスに優れています。
玉村氏のメニューでしょうか?
ここのメニューにあるパンチェッタ*を使用したスパゲッティーやピザ、ラタテュイユ*などは、地方のビアーカフェではめったにお目にかかれません。
1,680円のパスタランチがお奨めです。


パスタランチ

6種類ものオードブル盛り合わせはボリュームたっぷり。

選択ができるパスタ、ミネストローネ。
3種類盛り合わせのデザートとコーヒーなど、十分満足できる内容です。

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*浅間サンラインは国道18号線に平行して浅間山麓に造られた、小諸市をバイパスする道路です。
*パンチェッタ(Pancetta)。イタリア。ベーコンの類ですが、非常に手間のかかる製造工程が必要。
*ラタテュイユ(Ratatouille)。トマトを中心にズッキーニ(courgettes)(zucchini)、 なす(aubergine )(eggplant)などをオリーブオイルと胡椒で合えた(touille)プロバンス料理。フランス語になっているが、整合性からいえば、このカフェではイタリア語のカポナータ(Caponata)の方がふさわしい。

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