1.日本に生息したチョウザメ
日本でも古くは北海道の石狩川、天塩川などで多数のチョウザメが捕獲されています。
種類は主として樺太(サハリン)やシベリアなどに産するサハリン・チョウザメ、別名ミカド・チョウザメ(Sakhalin Sturgeon )(Acipenser mikadoi )*です。ただし魚卵(キャビア)を食する文化についての報告や文献は少ないようです。
北海道近海では、現在でもたまにはダウリアチョウザメ(シベリア・オオチョウザメ)(Kaluga Sturgeon)(Huso属Huso.dauricus)を主に、サハリン・チョウザメ(Acipenser mickadoi)やアムールチョウザメ(Acipenser schrencki)の漁獲報告があるようです。
最近では茨城県沖合でサハリン・チョウザメが捕獲され、大洗のアクア・ワールドで飼育されています。
*サハリン・チョウザメはチョウザメ(グリーンスタージョン、Green Sturgeon)(Acipenser medirostris)と通称される品種と同種または亜種という学説もあります。
3..日本人とキャビアの接点:キャビアの日本史
キャビアを普及させているのは、内外を問わず旅行業界です。現在の豪華客船、航空機での長距離航路、ホテルでのパーティーでは、キャビアがディナーの演出小道具の必需品となっています。しかしながら、これも日本では第二次大戦後の流行といえます。
昭和初期(1930年代)の欧州旅行は航路が主体でしたが、当時の日本郵船1等船客のメニューを見る限りキャビアはありません下記メニュー参照。
反対に急ぎ旅に利用するシベリア鉄道では一等食堂車でキャビアが供されました。最大の生産国ロシアならではです。
1930年代にベルリンからシベリア鉄道で帰国した知人の話では、2週間以上の長旅は食事が最大の楽しみですから、暇に任せて何度も食堂車に通い、親父の勘定で美味なキャビアをたらふく食べたそうです。ハルピン到着後に高額な勘定書きを見たおやじが烈火のごとく怒ったという話です。1910年ごろ(大正時代の始め)には、チョウザメの漁獲量は急減し、キャビアはすでに高級品となって、ほとんどの人には縁がありませんでした。
冷蔵技術が未熟であった昭和初期は、薄塩キャビア(マロッソル・キャビア、malossol)が中心でしたから、大変な貴重品で、ロシア大使館位しかなかったといいます。(イラン大使館の当時の事情はわかりません)
ロシア大使主催の晩餐会では、テーブルのセンターに山盛りされたマロッソル・キャビア(malossol)を、紳士淑女が我先に食したといいます。この時ばかりは気取っていられなかったのでしょう。それほどの美味な魅力がマロッソル・キャビアにはあります。
現在は保存の利く塩漬けキャビアが普及していて、薄塩のマロッソル(malossol)には、めったにお目にかかれません。
1933年箱崎丸(土曜日)、1935年靖国丸(金曜日)のディナー・メニュー。箱崎丸のメニューにはオードーブル各種という表現がありますが、乗船者の話ではキャビアが供された記憶はないそうです。

箱崎丸のディナー・メニュー


靖国丸のディナー・メニュー
4.日本の養殖キャビア
キャビア市場が小さいために、養殖は欧米ほど盛んではありません。現在は北海道、宮城、茨城、神奈川、宮崎など各県で、微量ながら養殖が試行されています。品種は研究用を別にすればベステル種チョウザメ(Bester)(HP前編参照)がほとんどです。技術者も不足しており、米国、ヨーロッパに較べればコストが高く、商業ベースのキャビア生産には時間がかかりそうです。
関東圏の水族館(海浜立地):伊豆・三津(みと)シーパラダイス
タイの健康野菜を探る(改訂版):タイ人は何故スリム.
Healthy vegetables in Thailand
湘南文化よもやま話--第八話-- 湘南に根付くハワイアン・ミュージック
湘南文化よもやま話--第七話--湘南文化の仕掛け人 サンモールとセントジョゼフ
湘南文化よもやま話--第六話--片瀬聖ヨゼフ・カトリック教会の歴史とデザインSt. Josephs Catholic Church
内陸の水族館:サイアム・オーシャンワールド・バンコック(Siam Ocean World)
湘南文化よもやま話--第五話--湘南文化と片瀬の山本家
湘南白百合学園と山本家の関わり
湘南文化よもやま話--第四話--終戦(1945年)により芽生えた湘南文化
湘南学園が発信した湘南文化
ワインよもやま話:第十六話(2) レスベラトロール、20の何故? (後編)
ワインよもやま話:第十六話(1) レスベラトロール、20の何故? (前編)
キノコよもやま話:第四話 キノコ(茸)はガン(癌)を治せるか?
にんにく博士:第一話 フランスのニンニク産業とにんにく祭り(1)
とうがらし博士:第七話 世界のトウガラシ生産その3--米国のトウガラシ産業
とうがらし博士:第六話 世界のトウガラシ生産その2--メキシコのトウガラシ産業
とうがらし博士:第五話 世界のトウガラシ生産その1--インドのトウガラシ産業
ワインよもやま話:第十四話 独自性のあるワイナリー:山形のワイン産業[12]
ワインよもやま話:第十三話 日本産ワインは生き残れるか?[13]
湘南文化よもやま話--第三話--ジャズとハワイアン・ミュージック
内陸の水族館:アクアトト岐阜(アクア・トト岐阜)(世界淡水魚園水族館)
関東圏の水族館:大洗アクアワールド(アクアワールド茨城県大洗水族館)
番外編:アクアリアKLCC (Aquaria KLCC)(マレーシア)
ワインよもやま話:第十二話ヴァルポリチェッラのワインと大理石(その2)
ワインよもやま話:第十一話ヴァルポリチェッラのワインと大理石(その1)
生牡蠣(カキ)の話題アラカルト(世界中が養殖する日本のマガキ)
ワインよもやま話:第十話
輸出マーケッティングの勝利、ボジョレー(ボージョレー)・ヌーヴォー(Beaujolais Nouveau)
キノコよもやま話:第二話 「毒きのこ」と「きのこの毒素」(2)
キノコよもやま話:第一話「スギヒラタケ中毒で死亡?:安全なキノコは無い?」
ワインよもやま話:第八話 レッチーナ・ワインとギリシャ大理石
湘南文化よもやま話--第一話--
新江ノ島水族館とサムエル・コッキング(サミュエル・コッキング)苑(江ノ島植物園)
タイ政府閣僚が食べて見せた鶏料理.鳥インフルエンザ・ニュースの背景(2)
本サイトが掲載する情報・画像等は、提携サイトの湘南情報サイト「ロハスケ」編集部より提供されています。著作権は「ロハスケ」編集部に属します。権利者の許可なく複製、転用、販売などの二次利用をすることを固く禁じます。