健康と食品の解説
トランス脂肪酸の害 INDEX
乃木生薬研究所は、私たちの日々の食生活から「トランス脂肪酸を排除」する取り組みを実践して5年以上になります。
トランス型脂肪酸(トランス脂肪)は動脈硬化を通じ、脳卒中や心臓血管病に有害との学説が定着したようです。
米国では3年近い猶予期間が終了し、2006 年1月1日から食品にトランス型脂肪酸の含有量表示が義務付けられています。
ここ数年、トランス脂肪の有害論は世界の食品業界に多大な影響を与えています。
食用油、食用油脂の抽出にはトランス脂肪が生成される製法が多用され、製パン、製菓業界では、成形や保存にトランス脂肪が重要な役割を果たすからです。
トランス脂肪酸は植物性油脂、ショートニング、マーガリン等を使用する代表的な食品に大量に含有されます。
ファーストフードに代表される揚げ物全般、市販品のクッキーやケーキ等に特に多く、またファミリーレストラン、ファーストフード等外食産業の殆どが「トランス脂肪酸含有食品」を販売しています。ゼロ・トランス脂肪酸食品には特別な表示がありますから、表示ラベルをご覧下さい。

第九話--共役リノール酸(天然トランス脂肪酸)の有害性
第八話--トランス脂肪酸追放を決断したカリフォルニア州
第七話--トランス脂肪酸の害:フランス人とマーガリン
第六話--トランス脂肪酸の害:世界のトランス脂肪追放の現状と問題点
- 日本でもトランス脂肪酸追放の動き
- 代替品開発が困難な食用油脂、食用油
2009年11月24日、遅ればせながら日本でもトランス脂肪酸追放の狼煙(のろし)があがりました。
新政権の福島大臣より消費者庁に指示されたのはトランス脂肪酸含有量表示義務の可否ですが、消費者が安全な選択ができるようになるだけで進歩です。
トランス脂肪酸追放は難問が山積み。最低でも10年を超える歳月が予想されますが、第一の問題は追放には高いコストがかかることです。
すでに10年近い歳月をかけて開発された安価な代替品には、日本市場にマッチするものがありません。米国では花王エコナで問題となった発癌物質前躯体3-MCPDを相当量含有するパームオイル、遺伝子組み換えのキャノーラが主流。遺伝子組み換えを否定する日本人消費者がその選択を出来るか問題です。

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