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健康と食品の解説

加工食品に表示される「植物性食用油」「植物性油脂」とは

日本のマーガリン、ショートニング-、パン類、ケーキ類、クッキー、おせんべい、スナック菓子、揚げ物などは、トランス脂肪酸がもっとも豊富な加工食品です。トランス脂肪酸は動脈硬化の原因となるばかりでなく、子供のアトピーやアレルギーの原因が強く疑われていますが、その有害性には議論の余地がありません。食品加工会社の食品表示ラベル表示方法を知ればトランス脂肪酸、遺伝子組み換え食品を識別することが出来ます。
日本はトランス脂肪酸含有率の表示義務がありませんから、「植物性食用油」「植物性油脂」とのみ表示する、ほとんどの加工食品がトランス脂肪酸を含有した植物性食用油、植物性油脂を使用しているといえます。
米国産の食品、EUの相当部分の食品にはトランス脂肪酸の有無が記載されています.

1. 植物性食用油、植物性油脂とは
2. 「植物性食用油」「植物性油脂」とのみ表示される食品
3. 製造会社に有利な表示は具体的に表示されています
4. トランス脂肪酸のゼロ表示。
5. パーム油とは
6. 「植物性食用油」と加工食品
7. 「植物性油脂」と加工食品
8. 「バター」「動物性生クリーム」の表示
9. 米国の食品表示ラベル





    1. 植物性食用油、植物性油脂とは
    米ぬか、トウモロコシ、大豆、菜種(キャノーラなど)、ヒマワリ、べに花、ごま、オリーブなど、植物由来の脂質ならば、全てに通じる言葉です。しかしながら加工食品の成分表示ラベルに記載されている場合に限り、かなり限定された内容となります。

    2. 「植物性食用油」「植物性油脂」とのみ表示される食品
    下記の食用油、食用油脂(マーガリン、ショートニングなど)を使用した加工品の場合は、大部分が「植物性食用油」「植物性油脂」とのみ表示されます。

    a. 米国産遺伝子組み換えのトウモロコシ、大豆、菜種(キャノーラなど)、ヒマワリなど
      から抽出された食用油、油脂。

    b. 水素添加する製造方法でトランス脂肪酸が発生している植物性食用油、植物性油脂。

    c. 飽和脂肪酸のパーム油(やし油)を使用した食用油、油脂。


    3. 製造会社に有利な表示は具体的に表示されている。
    a. 遺伝子組み換え植物を使用していない加工食品は「遺伝子組みえ無し」の表示があります。
    b. トランス脂肪酸がゼロか、微量な植物性油を使用した加工食品ならば、植物名の表示、特別な油の抽出方法(非加熱、低温など)が記載されます。

    4. . トランス脂肪酸のゼロ表示
    トランス脂肪酸がゼロ表示であるにかかわらず植物性食用油、植物性油脂の具体的な表示がない場合はパーム油を使用しているか、遺伝子組み換えによりトランス脂肪酸を生じ難くさせた新品種のキャノーラ(菜種由来)、大豆油、ひまわり油、紅花油です(米国が主)。原料植物名の確認が必要です。


    5. パーム油とは
    パーム油はアブラ椰子(ヤシ)から抽出された食用の油です。不飽和脂肪酸のためにトランス脂肪酸は生じません。トランス脂肪酸の有害性が話題となってから需要は急増しています。
    安価なためにマーガリン、調理用食用油に使用されますが、風味にくせがあるために用途は限定されます。トランス脂肪酸ゼロを協調する必要がある場合には「パーム油」「パーム油脂」と表示されています。飽和脂肪酸ですから摂食が過剰にならないよう注意が必要です。


    6. 「植物性食用油」と加工食品
    「植物性食用油」とだけ表示される加工食品は遺伝子組み換えの大豆、キャノーラ、トウモロコシ、ひまわりなどを混合して製造される安価な「混合油」を使用しています。混合油はトランス脂肪酸を生じる水素添加をして高温抽出されるオメガ6主体の食用油です。
    加工食品業界は相次ぐ消費者の安値志向に対応するために、このようなトランス脂肪酸の多い植物性食用油を使用せざるを得ません。
    植物性食用油の多い外食:フレンチフライ、ケンタッキーなどのフライドチキン、ポテトチップス、中華料理、てんぷら、コロッケ、フライなど。意外なものはオニギリ、弁当のお米。

    7. 「植物性油脂」と加工食品
     植物性油脂とはマーガリン、ショートニングのことです。
     植物性油脂とショートニングは植物性食用油を原料としています。
     植物性油脂には植物性食用油以上のトランス脂肪酸が含有されます。
    植物性油脂の多い加工食品はケーキ、クッキー、パン、スナック菓子など多数あります。

    8. 「バター」「動物性生クリーム」の表示
    植物性油脂と同様の目的で使用されますが、過去の医学では敬遠されていました。トランス脂肪酸の危険性が表面化して以来、再びの登場です。バターは現代ではよほどの過剰摂食で無い限り健康に良いことも再認識されています。いまだに高価なために「バター」「動物性生クリーム」を使用する食品は稀ですが、使用されている場合はその旨表示されます。


    9. 米国の食品表示ラベル
    下記は輸入された米国製クッキーの食品成分表示です。具体的な成分内容の表示は日本国産とは大きな隔たりがあります。

    人工香料、保存料が使用されていない表示から始まり、三枚あたりの成分が羅列されます。
    総脂肪分量5グラムには飽和脂肪酸量3グラムとトランス脂肪がゼロと表示されています。コレステロール、塩分、炭水化物、砂糖、たんぱく質の量も知ることも出来ます。

    原料欄には不漂白の小麦、バター、砂糖、コーンスターチ、鶏卵、脱脂牛乳、ベーキング・ソーダ、クリームタルタル(ベーキングパウダー)の表示が記載されています。

    マーガリンなどの植物性油脂が使用されていませんから、トランス脂肪はゼロであり、子供達に安心して与えることができます。難をいえば、コーンスターチは遺伝子組み換えでしょう。