〜石木時代〜
石木時代よもやま話:石の巻第二話:
ハイブリッド石材で造られた「太陽の季節」文学記念碑(神奈川県逗子海岸)
2008年11月05日 09:12(no.2008110504)
クリックして拡大する1.日本では珍しい大理石の大型文学碑

2005年11月23日、石原慎太郎氏の小説「太陽の季節」芥川賞受賞50周年を記念した文学記念碑が逗子海岸東浜・渚橋のたもとに設置されました。
記念碑はノギボタニカルの関連会社乃木デザイン研究所が総合プロデューサーとして、
デザインと施工を担当し、今年11月23日で3周年を迎えます。
文学碑の主要部分には石原慎太郎氏の賛同を得て大理石が使用されました。
大理石は南の海とダイビングを愛する慎太郎氏にふさわしいものです。
なぜならマグマの産物(珪素岩)の花崗岩(御影石)と異なり、大理石は珊瑚礁のカルシューム分より生成された海の産物(カルシュウム岩)だからです。
日本や韓国では石碑、サイン板、墓石に花崗岩などの珪素岩(火山岩)を多用します.
大理石の大型石碑はほとんどありません。
石文化に未熟で、経年変化を嫌う日本と、石文化の伝統を持ち、崩壊していく石材にも美を感じるヨーロッパとは、愛着に大きな差異があります。欧州では石材といえばカルシュウム岩の大理石、ライムストーンが圧倒的に多いのが特徴的です。
大理石は風化、汚れ、曲げに対する耐久性に欠けますが、柔らかい独特の肌合いと色調、経年変化していくその脆さが、日本でも芸術家や文化人には愛されています。


