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世界の健康ニュース解説

トランス脂肪酸の害:第七話 世界のトランス脂肪酸追放の現状と問題点(上)(シリーズ)

シリーズ第2回 フランス人とマーガリン

  1. フランスで発明されたマーガリン
  2. フランスはマーガリン発祥の地です。ナポレオン時代の戦乱で不足するバターを補う目的で開発され、1869年には農芸化学者のメージュ・ムーリエ(Hippolyte Mege Mourie) (1817-1880)が英仏で製造特許を取得しています。当時は水素添加の技術(1902年特許)がありませんから、哺乳類の獣脂(tallow)が主素材で、あくまでも代用バターでした。 
    ムーリエの発明がユニークなのは、ヒツジや豚の消化液(ペプシン)を使用した発酵技術によりバターに似た風味を出したことです。トランス脂肪酸の有害性が認識されてから、キャノーラなど遺伝子組み換え原料を嫌う国では、この技術が再認識されています。
    1900年に水素添加の技術が確立してからは、マーガリン原料は獣脂、飽和脂肪酸油脂(パームオイル)から不飽和脂肪酸中心に変換されていきました。
    代用バター、人造バターであったものが、時代が豊かになったころには、マーガリンのリノール酸が「心臓血管の健康に良い」「バターは悪、マーガリンは善」という情報となり、世界中に広まっていきました。
    結果的には心臓などの健康を損なっている人が、より悪化させる食品を摂取してしまったことになりますが、ほとんどの人が知らないことでした。
    トランス脂肪酸の有害性が確立された10年ほど前までの一世紀にわたり、人類の健康を根本から害する食品を食べ続けたことになります。

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