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スピロヘータ感染症:梅毒と薬草のサルサパリラ(その2)
サルトリイバラとは
- サルトリイバラとは.抜契(ばっかつ)山帰来(さんきらい)、草禹余糧(そううよりょう)
- ケナシサルトリイバラとは
- ルートビアー(Root beer)
- ルートビアーの歴史
- アジアのサルサパリラ飲料
- 亀苓膏(くいりんこう)
クリックして拡大するサルトリイバラは(学名Smilax china)ユリ科(Liliaceae)の薬草です。
生薬名、抜契(ばっかつ*)*実際の漢字には草冠があります。
別名で山帰来(さんきらい)、草禹余糧(そううよりょう)とも呼ばれます。
欧米では土茯苓と山帰来を同一に扱う業者もあります。
日本、朝鮮、韓国、中国に産します。
日本ではサルトリイバラを土茯苓(とぶくりょう)としていますが、土茯苓は学名が異なる(Smilax glabra Roxb)異種の植物です。日本ではサルトリイバラの根茎は医薬品として扱われています。古くは腫瘍治療に用いられ、現代ではリュウマチや関節炎などの抗炎症、血流改善に根茎が使用されます。
本草綱目に「土茯苓」の名で収載されている漢方の土茯苓は、サルトリイバラとは異なるといいます(薬草カラー大事典、主婦の友社)。
ケナシサルトリイバラ(学名Smilax glabra Roxb.)は仮称の和名だそうですが、土茯苓を生薬の山帰来(さんきらい)と区別するために名付けられた和名です。
生薬名 土茯苓(とぶくりょう)(広東語とっふうりん)
アメリカでは薬草のサルサパリラを主成分としたルートビアー(Root beer)と呼ばれるドリンク剤が清涼飲料として古くから普及しており、ルートビアーをサルサパリラと呼んだり、直接的にサルサパリラと名付けられたルートビアー飲料もあります。
ルートビアーはサルサパリラ(Sarsaparilla)を主成分に、カバ、ジンジャーなど10種類以上の薬草をブレンドして作られた健康炭酸飲料です。
アメリカ大陸の開拓者がビールの代用品や薬草ドリンク剤として開発したものがベースとなっているといわれます。米国では古くから大手小売業の自社ブランドを含めて多数のブランドが発売され、健康に貢献する飲料として定着しています。
商業用では1876年の世紀博覧会(U.S. Centennial Exposition)(フィラデルフィア)でチャールス・ハイヤー(Charles E. Hires)が売り出したハイヤーのルートビアー(Hires Root Beer)が最初といわれています。
また1885年にチャールス・アルダートン(Charles Alderton)により、テキサス州のワコーで創業された、炭酸飲料の宗家ともいうべきドクターペッパー社もサルサパリラ(Sarsaparilla)をレシピに使用しました。
その後1919年にカリフォルニア州のロディ(Lodi)において、ロイ・アレン(Roy Allen)がフランク・ライト(Frank Wright) とともに創ったA&W Root Beerブランドが、最も著名なルートビアーになりました。ロイ・アレンはアリゾナの薬剤師からルートビアーの処方レシピを購入したといいます。
現在はドクターペッパー社(Dr Pepper/Seven Up, Inc)(本社Plano, Texas)がHires Root Beer とA&W の双方を吸収合併しています。
ドクターペッパー社はロンドンのキャドバリー・シュウェップス社(Cadbury Schweppes plc)の子会社です。
サルサパリラの癖のある薬草の味は日本人にはあまり好まれませんが、アジアでは台湾の黒松沙士など、清涼飲料水として広く受け入れられ、沙士(サーシ)(台湾)、沙示(サーシ)(中国)、サルサー(SARSAE)(香港)、サルシ(Sarsi)(商品名、フィリッピン、シンガポール)と表示されているのが、サルサパリラ(Sarsaparilla)含有飲料です。
俗名 亀ゼリーと呼ばれるものです。香港では中国南部、広西省特産の薬膳デザートである、亀ゼリーを味わうことが出来ます。金錢亀(スッポンの種類であるツチガメ系の亀)の腹の干し皮から抽出したゼラチン質と、サルサパリラ(土茯苓)等の漢方薬類で作ったゼリーです。漢方名を亀苓膏(くいりんこう)といいます。日本にも缶詰が輸入されています。
(2004年1月の記事を再編したものです)

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