世界の健康ニュース解説
ファセオラミンとは何か:インゲン豆から抽出された問題物質
- ファセオラミンとは
- ファセオラミンに対するFDAの警告書と改善点
- 「ファセオラミンはカロリーを全く気にせず食事を楽しめます」
- 「ファセオラミンはあらゆる食事(Prandial)の後の糖分バランスを改善します」
- 加熱で消滅するファセオラミン
クリックして拡大するファセオラミンは米国ニュージャージー州の植物エキス抽出会社であるファーマケム社(Pharmachem Laboratories, Inc)の登録商標語です。当初はフェーズ2(Phase2)という商標でしたが、これでは実験途中のような印象ですので、白いんげんの学名(Phaseolus vulgaris)から名付けたファセオラミン(Phaseolamin)になりました。この会社は原料製造会社ですから、米国では、この原料を使用したサプリメントが各種発売されています。
その宣伝コピーは「パンや麺類、米など炭水化物を摂食しても、ファセオラミンがその消化酵素(α-アミラーゼ)を阻害して、ダイエットに絶大な効果がある」というものです。
ところが2004年後半になって調査していた米国の食品医薬局(FDA)が、そのような効果は認められない、ファーマケム社の宣伝は誇大広告であり、法を侵害しているとして、内容証明の警告書をファーマケム社やサプリメントの販売会社に出しました。ファーマケム社はラットでのテストや二重盲検(ダブル・ブラインドテスト)による結果を主張しましたが、結局は立証する(substantiated)というよりは、宣伝文言より下記の文章を除外して解決したようです。
大豆などにもたんぱく質分解酵素(トリプシン)のインヒビター(阻害物質)があり、豆類にアミラーゼのインヒビターもあることは認める人が多いと思います。ただし、これがレクチンと同様な物質なのか、異なるものなのかは(私共には)不明です。
問題は、効能の有無を論議する前に重要なのが、この物質はレクチンと同様、加熱により消滅するということです。
反対に、テレビ番組のように半加熱で調理しては、生よりレクチン中毒が危険といわれます。
また、ファーマケム社の抽出物(ファセオラミン)説明に、他の栄養素吸収阻害や消化系機能障害が起こりうるのかどうか、の副作用情報が少ないのが気がかりです。

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