世界の健康ニュース解説
キャッサバ(タピオカ)のお菓子で死者多数
日常的な食品も食べ過ぎに注意
キャッサバは食料が不足している地域で主食にされていますが、生食が危険なことがよく知られています。
粉状にして、水にさらすことが必要ですが、加工食品からも中毒症状が出るようです。
キャッサバは中華料理のデザートとしても知られるタピオカと同義語で扱われますが、
安全といわれる日常的な食品も食べ過ぎには注意したいものです。
- ボホール島(Bohol)で発生したタピオカの中毒事件
- キャッサバ(cassava)とは
- キャッサバの用途
- キャッサバは危険植物の多いトウダイグサ属
キャッサバが毒性を持つことは広く知られていますが、乾燥して粉砕されたものは毒性を失うとされてきました。
昨年のスギヒラタケ事件を連想しますが、毒性が強い変異株が生じたか、毒性の強い異種であったか、調理が悪かったか、異物が混入したか、現段階では原因不明です。
ボホール島はセブ島とレイテ島の中間にある人口100万人ほどの島です。セブ島から高速船などで、チョコレートヒル、メガネサルなどを観に行くツアーがある美しい島です。
セブ島の空港は石灰岩で覆われたマクタンにあり、この石灰岩は建築にマクタン石として使用されますが、ボホール島も石灰岩に覆われており、産業用途に使用されています。
キャッサバは乾燥、粉砕、ミル(mill)によってチップ(Chip)、ペレット(Pellets) 、糊(Starch)を得ます。
トウダイグサ属ですから、乾燥粉砕の工程を経ないと有毒と言われます。
タピオカなど菓子用途消費は少量で、主用途はトウモロコシと補完しあう関係です。豊富なでんぷん質は加工食品、接着剤などコーンスターチと同様な用途があります。
タイではコーンスターチで著名な日本食品化工(株)が北東部のカラシン県(Kalasin)に、キャッサバのでんぷん加工工場(Asia Modified Starch Co., Ltd.)を稼動しています。滓の副産物からはクエン酸が採れます
タイの例では2000年の総生産量は約2000万トン。総生産量の50%以上が輸出され、有力な輸出農産物となっています。
トウダイグサ属は有毒といわれるものが多く, ポインセチア、初雪草、アマメシバ、トウダイグサ、タカトウダイ、ナツトウダイ、アブラギリ、トウゴマなど日本に20数種、世界には1000種はあるといわれます。
トウダイグサ属は雌雄異花同株または雌雄異株の一年草、多年草です。サボテン様の多肉種類が多く、アフリカの乾燥地帯には、アメリカ砂漠地帯のサボテンのように、ユーフォルビア属が繁茂しているといいますが、サボテンとは別属です。多肉部を傷つけると乳液が出ますが、この成分がユーフォルビン(Euphorbine)と呼ばれる成分で、有毒といわれます。
トウダイグサ属では、一昨年にアマメシバの中毒が話題となりました。 ダイエットに良いといわれて宣伝され、台湾、日本などで死亡者が出ています。アマメシバはマレーシアではカトゥ(Katuk)と呼びますが、茎はサヨーマニス(sayor manis)というチップ状の食品となっています。
アマメシバは、けし等の成分の一つでアルカロイド成分のパパヴェリン(Papaverine)を含有します。医薬品として平滑筋弛緩剤、脳動脈循環障害に使用されることがありました。
毒性として気管支障害、肝臓障害、不眠などが報告されています。
アマメシバはボルネオ原産といわれ、別名サバ(ボルネオのマレーシア領の州)の野菜(Sabah vegetable)とも呼ばれる植物ですが、台湾、米国などの中毒被害者は全て、絞り汁などをダイエット用として摂取していました。アマメシバはマレーシア、インドネシア、タイなどでは、伝統的に薬草(母乳の出をよくする。breast milk secretion)として扱われ、近年は炒め野菜、煮野菜ともなっています。生産国では、これまでに被害報告はありませんが、植物学者はアマメシバが属するユーフォルビア属の一部を、毒草として分類しています。
アマメシバは2002年頃の沖縄、石垣島などで、推定3000トン/年あまりが出荷され、観葉植物としての需要もあります。日本ではダイエット食品としてサプリメント化もされて、いくつかの製品が市場に出回りました。現在は発売を禁止されています。
この部分は下記より引用されています。
「ダイエット食品に再度警告:アマメシバで呼吸困難に:食品といえども大量摂食が危険な場合が少なくありません」

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