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世界の健康ニュース解説

キャッサバ(タピオカ)のお菓子で死者多数
日常的な食品も食べ過ぎに注意

キャッサバは食料が不足している地域で主食にされていますが、生食が危険なことがよく知られています。
粉状にして、水にさらすことが必要ですが、加工食品からも中毒症状が出るようです。
キャッサバは中華料理のデザートとしても知られるタピオカと同義語で扱われますが、
安全といわれる日常的な食品も食べ過ぎには注意したいものです。

  1. ボホール島(Bohol)で発生したタピオカの中毒事件
  2. 2005年3月9日、フィリッピンのボホール島でキャッサバのお菓子(タピオカなのかは不明)を食した子供たち28人が死亡し、60人あまりがシアン中毒症状を呈しているという報道がありました。

    キャッサバが毒性を持つことは広く知られていますが、乾燥して粉砕されたものは毒性を失うとされてきました。
    昨年のスギヒラタケ事件を連想しますが、毒性が強い変異株が生じたか、毒性の強い異種であったか、調理が悪かったか、異物が混入したか、現段階では原因不明です。

    ボホール島はセブ島とレイテ島の中間にある人口100万人ほどの島です。セブ島から高速船などで、チョコレートヒル、メガネサルなどを観に行くツアーがある美しい島です。
    セブ島の空港は石灰岩で覆われたマクタンにあり、この石灰岩は建築にマクタン石として使用されますが、ボホール島も石灰岩に覆われており、産業用途に使用されています。

  3. キャッサバ(cassava)とは

  4. キャッサバ(cassava)
    トウダイグサ属(ユーフォルビア属)(Euphorbiaceae family)
    学名:Manihot utilissima
    別名:タピオカ(tapioca)、マニホット,イモノキ(芋の木)、マンジョーカ

    根茎がサツマイモ状の植物で、そのでんぷん質を食料とします。
    タピオカは日本人もなじみの深いデザートですが、アジア諸国では主食ともなります。
    ブラジル、メキシコなど中南米が原産といわれ、マヤ文明期(Mayans culture)にはすでに存在したとも言われます。
    ナイジェリア、ブラジル、コンゴ、タイ、インドネシアが主要産地です。

  5. キャッサバの用途
  6. キャッサバは乾燥、粉砕、ミル(mill)によってチップ(Chip)、ペレット(Pellets) 、糊(Starch)を得ます。
    トウダイグサ属ですから、乾燥粉砕の工程を経ないと有毒と言われます。
    タピオカなど菓子用途消費は少量で、主用途はトウモロコシと補完しあう関係です。豊富なでんぷん質は加工食品、接着剤などコーンスターチと同様な用途があります。

    タイではコーンスターチで著名な日本食品化工(株)が北東部のカラシン県(Kalasin)に、キャッサバのでんぷん加工工場(Asia Modified Starch Co., Ltd.)を稼動しています。滓の副産物からはクエン酸が採れます
    タイの例では2000年の総生産量は約2000万トン。総生産量の50%以上が輸出され、有力な輸出農産物となっています。

  7. キャッサバは危険植物の多いトウダイグサ属
  8. トウダイグサ属は有毒といわれるものが多く, ポインセチア、初雪草、アマメシバ、トウダイグサ、タカトウダイ、ナツトウダイ、アブラギリ、トウゴマなど日本に20数種、世界には1000種はあるといわれます。
    トウダイグサ属は雌雄異花同株または雌雄異株の一年草、多年草です。サボテン様の多肉種類が多く、アフリカの乾燥地帯には、アメリカ砂漠地帯のサボテンのように、ユーフォルビア属が繁茂しているといいますが、サボテンとは別属です。多肉部を傷つけると乳液が出ますが、この成分がユーフォルビン(Euphorbine)と呼ばれる成分で、有毒といわれます。

    トウダイグサ属では、一昨年にアマメシバの中毒が話題となりました。 ダイエットに良いといわれて宣伝され、台湾、日本などで死亡者が出ています。アマメシバはマレーシアではカトゥ(Katuk)と呼びますが、茎はサヨーマニス(sayor manis)というチップ状の食品となっています。
    アマメシバは、けし等の成分の一つでアルカロイド成分のパパヴェリン(Papaverine)を含有します。医薬品として平滑筋弛緩剤、脳動脈循環障害に使用されることがありました。
    毒性として気管支障害、肝臓障害、不眠などが報告されています。

    アマメシバはボルネオ原産といわれ、別名サバ(ボルネオのマレーシア領の州)の野菜(Sabah vegetable)とも呼ばれる植物ですが、台湾、米国などの中毒被害者は全て、絞り汁などをダイエット用として摂取していました。アマメシバはマレーシア、インドネシア、タイなどでは、伝統的に薬草(母乳の出をよくする。breast milk secretion)として扱われ、近年は炒め野菜、煮野菜ともなっています。生産国では、これまでに被害報告はありませんが、植物学者はアマメシバが属するユーフォルビア属の一部を、毒草として分類しています。
    アマメシバは2002年頃の沖縄、石垣島などで、推定3000トン/年あまりが出荷され、観葉植物としての需要もあります。日本ではダイエット食品としてサプリメント化もされて、いくつかの製品が市場に出回りました。現在は発売を禁止されています。

    この部分は下記より引用されています。

    「ダイエット食品に再度警告:アマメシバで呼吸困難に:食品といえども大量摂食が危険な場合が少なくありません」