世界の健康ニュース解説
淡水産カニからウェステルマン肺吸虫
- ソムタムプー(タイ料理)、ケジャン(韓国料理)、酔蟹(中国料理)に寄生虫の危険
- 肺吸虫(human lung fluke)(Paragonimus )とは
- タイのソムタム料理(Somtam)
- 料理に使用される淡水産の蟹(かに)

アジアとの交流が活発になって、
タイ料理のソムタムプー(Somtam Poo)
韓国料理の魚醤漬け(ケジャン)、
中国料理の酔蟹など淡水産のカニを非加熱で食べるグルメが増えています。
国立感染症研究所ではこのような傾向に対し、肺吸虫(human lung fluke)による食品由来の寄生蠕虫症を警告しています。
淡水産のカニや甲殻類にはウェステルマン肺吸虫(Paragonimus westermani)、宮崎肺吸虫(Paragonimus miyazakii)など、肺吸虫類の幼虫メタセルカリア(metacercariae)が寄生している場合があり、経口で人体に入ると、脳、胸腔、腹腔等に寄生します。上海蟹(かに)を生食することは多くありませんが、味噌を食する上海がには充分な火を通すべきです。
肺吸虫は淡水産カニや甲殻類ばかりでなく、哺乳類にも寄生する人畜共通感染症ズーノーシス(zoonosis)ですが、種類も50近くがあるといわれます。
日本ではイノシシの生肉で感染した例が報告されており、哺乳類では排泄物にも多く見られるようです。
寄生虫病の症状は結核、肺がん、脳腫瘍と似ていると言われており、寄生虫の発見が遅くなる場合があります。
国立感染症研究所によれば、最近8年間の検査では陽性が76例あり、主として在日アジア人とのことです。タイ人が最も多いようですが、日本の都市部では、タイ料理がブームとなっています。タイの屋台料理としても著名な青パパイヤのソムタムプー(Somtam Poo)を提供する料理屋もたくさんあり、肺吸虫類寄生の危険があるといえます。食習慣のあるアジア人でさえ防御できない吸虫類ですから、免疫の無い日本人は生カニ料理の摂食を避けることが賢明です。
淡水産カニのセサーミッド・クラブ(sesarmid crabs)(Armases Angustipes)がタイ料理では正式なカニといわれる。現在では希少種になっているため、各国では近縁のカニで代用されることが多い。
日本では淡水のサワガニ(Geothelphusa dehaani)、汽水のモクズガニ(イワガニ科:Eriocheir japonicus)、汽水、海水産のベンケイガニ類(イワガニ科:Sesarmops intermediumなど)が使用されている。
アジア人の多い米国では、イワガニ科(Grapsidae)のロッククラブ(Rock crab, Lightfooted crab)(Pachygrapsus crassipes)が使用されることが多いという。

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青パパイヤを削っているところ
青パパイヤ
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