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世界の健康ニュース解説

テトラハイドロゲストリノン(Tetrahydrogestrinone)(THG)とは

  1. THGはデザインされたアナボリックステロイド
  2. 大規模なドーピング疑惑が欧米で話題になっています。
    新たに検査法が確立され、あぶりだされた成分は、禁止されている蛋白同化剤(ANABOLIC AGENTS)に分類されるアナボリックステロイド(Androgenic anabolic steroids)の、テトラハイドロゲストリノン(Tetrahydrogestrinone)(THG)です。
    欧米の各国ではこの問題を重視して、6月の全米陸上選手権、8月のパリ世界陸上選手権や、ラグビー、サッカー、テニスなど世界的規模のスポーツ選手権で保存されている、トップアスリートの検体の再検査に着手しました。全貌が明らかになれば空前の規模のドーピング疑惑に発展することは間違いありません。

  3. バルコ社(BALCO)(Bay Area Laboratory Cooperative)が開発したTHG
  4. 問題の薬品は1980年代に米国カリフォルニア州のバーリンガム(Burlingame)に設立されたサプリメント製造会社バルコ社(BALCO)(Bay Area Laboratory Cooperative)が開発したものです。合成された成分は運動能力を高め、疲労を感じさせないというステロイドホルモンの一種でゲストリノン(Gestrinone)と近似した分子構造を持ちます。ゲストリノンは禁止されている蛋白同化剤に分類されていますが、問題はTHGがこれまでの検査方法では血液や尿から検出出来なかったことです。
    バルコ社(BALCO)の社長のビクター・コンティ(Victor Conte)はハービーハンコック等で有名なジャズバンド:Tower of Powerの元プレイヤーであり、広い人脈を通じて世界のトップアスリートと知己になっていました。アスリート達はバルコ(BALCO)のスポンサーになっている者もあり、今回摘発された薬品は検査を免れるために意図的に開発された疑いがもたれています。この会社はこれまでにZMAというテストステロン分泌(testoterone.)を250%以上増大させるというレシピ(亜鉛、マグネシューム、ビタミンB6)をスポーツ選手向けに販売し、米国のサプリメント業界では、10社近くの会社がこのレシピを使用したサプリメントを1ボトル17-25ドルくらいで販売しています

  5. プロスポーツの有名選手にTHG汚染疑惑
  6. 疑いをもたれた選手は野球のジアンビ(Jason Giambi)、ボンズ(Barry Bonds)、 アメリカンフットボール NFLのロマノフスキー(Bill Romanowski)、陸上競技のチェンバー(Dwain Chambers)など広範囲に亘ります。また先般モダニフィル(modafinil)で話題になった女子陸上選手のホワイトも使用していた可能性が高いといわれています