世界の健康ニュース解説
今年も流行するか?ウェストナイルウィルス
- 蚊に刺される恐れのある、アウトドアスポーツ、牧場、動物園などには特にお気をつけください。
- 肌の露出度の高い衣服は危険です。
- 旅行中は殺虫スプレー、蚊除けクリームなどを持参しましょう。蚊取り線香などは部屋の煙探知機が誤作動する恐れがあります。
- 旅行中は、立ち寄り先など行動履歴を記録してください。ウィルスの診断に役立ちます。
- 潜伏期間は3−14日です。
- 脳炎(encephalitis) ですから、高熱、嘔吐が3−6日間続くなど、インフルエンザに似た症状がでますので、誤認しないようお気をつけください。自己判断せずに医師との相談なさることが重要です。
- 髄膜炎(meningitis)の症状が出ることもあります。
- 治療法は確立されていません。
- 米国での暫定的なウェストナイルウィルス治療薬(CDC調べ)
- Ribavirin リバビリン B&S Durbin社(英国)
- Rebetron Combination Pakレベトロン Schering-Plough Pharmaceuticals社
(リバビリンとインターフェロンα-2bの合剤)
これらの薬品は主としてC型肝炎、ラッサ熱など他の熱帯性脳炎、髄膜炎などに使用されています。
副作用の強い薬品ですから、医師の処方が必要です。
- Ribavirin リバビリン B&S Durbin社(英国)
すでに11人の感染者が出ている模様
昨年の夏、米国やイスラエルで流行した、蚊Aedes aegypyiが媒介するウェストナイルウィルスにまた流行の兆しがあります。
今年は人間の感染者はまだ少ないのですが、米国中央防疫センターCDCなどが警戒しているのは、ウィルスに感染した蚊や、鳥類、家畜類が、米国の広範囲な地域で、多数発見されていることです。
流行地の大都市シカゴ、ダラス、ニューオーリンズなどを経由して渡米される方は、特に蚊Aedes aegypyiに気をつけてください。
現在は取り扱い経験のあるベテランの医師が状況判断で判定していますが、決め手となる診断法がないために手遅れになるおそれがあります。確立された治療法もまだありません。
ウェストナイルウィルス West Nile virus
脳に炎症を起こして、死に至るウェストナイルウィルスは1937年にウガンダのウェストナイル地方で熱病の婦人より発見されたため、この名がつけられました。デング熱、日本脳炎、黄熱病などと同類の、蚊(Aedes aegypyi)が媒介する>>フラビウイルス脳炎の仲間に分類されています。
1950年代にエジプトで生態が始めて解明されました。中間宿主として、鳥類、馬、犬、猫が挙げられています(CDC).
最近の流行は1994年のアルジェリアを発端として、中央ヨーロッパに広がっていきました。近年の流行地は米国とイスラエルです。
米国のウェストナイルウィルス
米国では1999年に始めてヒトと馬に感染が発見されました。昨年度の流行時には、感染者4156人、死者284人が報告されています(CDC調べ)。昨年はニューヨークのマンハッタン地域が何度も消毒されて大騒ぎでしたが、最終的な統計で、感染者、死者が最も多かったのはグレートレーク近辺のイリノイ、ミシガン、オハイオ各州、次いで中西部のルイジアナ、テキサスでした。本年はテキサス州を中心にすでに11人の感染者が出ているようです。
予防と対策*******

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