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世界の健康ニュース解説

こうじ酸に発ガンの恐れ

厚生労働省はこの3月7日、こうじ酸を使用した化粧品などは発ガンの恐れがあると、輸入や製造販売を自粛するように通達しました。
すでに昨年末に部会の報告(※注2)をうけて、食品添加物としては4月より禁止されることが決定されています。
厚生労働省のこれまでの動物実験によれば、こうじ酸の発ガンの恐れを否定できなかったということです。
こうじ酸は美白に効果があるとされ、クリニーク、コーセー、ノエビアなど大手化粧品メーカー12社が180を超える製品を販売しています。
3月7日のこうじ酸の発がん性危惧の発表と申し合わせたように、同日のシキボウの株価は一時3割を超える高値をつけました。
日経などにレリースされた同日発表のニュースは、競合していたメジャーな美白成分であるアルブチンの新タイプ製品の量産に
シキボウの製造パートナーであるグリコが成功し、シキボウが新製品を発売すると伝えました。
シキボウは繊維にこれを混入して、衣服、シーツなど、身に着けるだけで肌が白くなるという効果を狙っています。
これまでアルブチンとこうじ酸は美白成分の二大メジャー原料でした。

  1. こうじ酸(Kojic acid)
  2. 味噌、しょう油等の製造に用いられる麹菌(Aspergillus属等)を培養して得られる抗菌作用を持った物質。
    メラニン生合成関連酵素「チロシナーゼ」を阻害する作用により、力ニやエビなど甲穀類の黒変防止、
    抗菌作用等の用途で、甲穀類、生麺、鮫子の皮、加工用原料野菜等に添加物として使われていた実績があります。
    こうじ酸は、平成7年の食品衛生法改正に伴う既存添加物として、食品添加物としての使用が、これまでは認められていました。
    (厚生労働省報道ニュースレリースより)


    ※注2
    平成14年12月19日に開催された薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会毒性・添加物合同部会の審議結果。

  3. アルブチン(albutin)
  4. ハイドロキノン(注4)の誘導体でチロシナーゼの活性化を疎外すると言われてます。
    コケモモや梨、西洋梨などの植物の葉も含まれているといいます。
    1989年に資生堂が永年の研究成果としてアルブチン含有化粧品を発売しました。
    一般に使用されているものをβアルブチン、グリコが量産に成功したものはαアルブチンと呼んでいます。

  5. その他の美白成分
  6. ビタミンC
    もっとも著名な成分。メラニン色素を還元して除去する作用が知られている。

    ハイドロキノン(ヒドロキノン)
    イチゴ類、麦芽、コーヒー、紅茶、細菌類、海洋生物種の副産物など)チロシナーゼの作用を抑制するといわれ、美容医が使用する。外国には2%含有の液体やクリームが発売されているが、発疹、かぶれなど副作用が強いため、日本の化粧品業界では使用されていない。永らく輸入、製造ともに禁止されてきた。

    エラグ酸
    いちごから発見された物質で、タラの木、ザクロやラズベリー、ブラックベリー、ナッツ類にも含まれるようです。チロシナーゼの活性化に必要な銅イオンと結合することによってチロシナーゼの活性を阻害すると考えられています。現実にはペルー原産のタラの木より抽出されたものが実用化しているようです。

    カロチノイド
    カゴメが美容成分として研究している。その強力な過酸化脂質抑制作用が肌の美白を実現すると言われています。