世界の健康ニュース解説
医師が処方する花粉症の処方薬
たんぱく質の研究が進み、炎症の原因ともなるプロスタグランディンの機能が発見されたこともあり、アレルギー対策の処方薬も多様化しています。
厚生労働省は抗アレルギー医薬品を新しい分類にしました(1998年)。
- 抗アレルギー医薬品の分類
- 眼科が処方する花粉症治療の点眼薬
| 薬の名前 |
| メディエーター遊離抑制薬(メディエーターとはヒスタミンやロイコトリエン等のことです。細胞から遊離させないように働きます。) |
| ヒスタミン拮抗薬 |
| トロンボキサン阻害薬 |
| ロイコトリエン拮抗薬 |
| Th2サイトカイン阻害薬 |
これら切り口の異なる薬品は各医薬品メーカーより種々の製品が発売されていますが、アレルギーばかりでなく鎮痛、抗炎症、抗血栓に使用されます。
アレルギー性疾患の場合は主として喘息、アトピー性皮膚疾患に対応して開発されています。
初期の花粉症には眼科が処方する目薬が有効です。
目が痒くなる前に、くしゃみや鼻水の症状が出ることも多いのですが、
初期には眼科において目薬を処方するのが効果的です。
眼科が投与する目薬の代表的なものはブロモグリク酸ナトリウム(商品名インタール)、クールウエイケトフィン(商品名ザジテン)、ペミロラスト(商品名 ペミラストン、アレギサール)などですが、これはメディエーター遊離抑制薬の範疇に入ります。
眼科医は結膜炎を起こしている場合などにプレドニンデキサメタゾン(商品名オルガトロン)フルオロメトロン(商品名フルメトロン 参天製薬)等も処方しますが、この薬は副腎皮質ホルモンを含有しており、使用法を誤ると緑内障など重篤な副作用のおそれがあります。
したがって医師は患者の体質や眼底圧も考慮しながら薬品濃度、投与回数を処方しています。
花粉症には低濃度のものが処方されますので、連用や古い薬品の使用が無ければ、一般的には副作用は少ないようです。
(注)これらの点眼薬はOTC(薬局で販売できる薬品)となってはいません。
医師が処方する内服薬
内服薬には下記のものが処方されます。OTCにも配合されている成分があります。
(情報は全て2003年現在)
a. くしゃみ、鼻水対策の抗ヒスタミン成分
| マレイン酸カルビンキサミン、塩酸ジフェニルピラリン |
b. 粘膜のうっ血、鼻詰まりを除去する成分
| 塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)、塩酸フェニレフリン |
c. 鼻水分泌を抑制する副交感神経抑制成分
| ペラドンナ総アルカロイド、ヨウ化イソプロパミド |
一般的な副作用として、口の渇き、むかつき、吐き気、めまい、頭痛、ねむけ、寒気、発疹の副作用が報告されています。
塩酸フェニルプロパノールアミン、通称PPA含有の医薬品は注意して服用する必要があります。
PPAの危険性は最近の米国の研究で多くの有害事例が報告されておりますので、
とくに血圧の高い方、出血性脳卒中を危惧される方は注意する必要があります。
PPAは市販されているコンタック、パブロン等多くのの鼻炎用の薬品に含まれていますので(2001年度調べ)目薬を含めて、市販の薬品で対応せずに、医師と相談することが賢明です。
医師はロイコトリエン拮抗薬の新薬も処方できます。

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