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世界の健康ニュース解説

カバカバの販売監視強化

    厚生労働省が「カバカバ(kava、カバ、kava-kava)」の販売監視強化の通達を、2002年11月28日付けで都道府県に出したとのことです。
    これはカバカバと肝臓障害の関係が、欧米諸国で多数報告されたためです。
    2002年8月頃から(財)日本医薬情報センター(JAIPIC)ではデイリーメールによって20数回にわたり、
    カバカバの有害性について、海外の有害事例を報告していました。

    すでに2001年の3月に医薬品の範囲に関する基準の改正時にカバカバは
    その根茎部分が2003年4月までの猶予期間をおいて医薬品とされることになりましたが、
    先月、2002年11月15日の再改正において全草が医薬品扱いとなることが決定されています。

    (財)日本医薬情報センター(JAIPIC)がすでに報告しているように、
    諸外国ではカバカバの摂取によって、ここ数年間に劇症肝炎を含む肝臓障害が多発しており、死者もでています。
    米国アトランタの疫病研究予防センター(CDC、健康サービス局の下部組織)では数回にわたり有害事例を報告しており、
    最近では2002年11月12日の週報で、ドイツ、スイスなどヨーロッパや米国の劇症肝炎による死亡例や肝臓移植に至った事例 を紹介して警告を発しています。

    カバカバとは?
    カバカバは学名Piper methysticum
    1.5〜2メートルに成長する南方系のコショウ科の植物です。
    ミクロネシア、ポリネシア、オーストラリアの一部など南太平洋の多くの島々で、祭りなどで覚せい剤として使用されてきたようです。
    習慣性があり、原住民の乱用症候群もあるようです。
    抗欝に必要なセロトニン再取り込み阻止作用があるのかは不明ですが、ドイツ、スイスなどでは一時期、抗欝剤として用いられていました。
    バレリアン、セントジョーンズワート等とともに米国でも抗欝サプリメントとして普及しています。
    カバカバ、バレリアン、セントジョーンズワートなどの脳に作用する植物は
    いまだに詳細な研究は進んでおりません。
    作用のメカニズム、安全性は不明ですが、かなり強い作用があるようですから、
    肝臓に負担がかかるであろうことは容易に予測できます。


    バレリアン、セントジョーンズワートは現時点ではサプリメントとして販売されておりますが、
    カバカバ同様に摂取には充分な注意が必要と思われます。