世界の健康ニュース解説
海外旅行中、蚊に刺されないよう注意しましょう
1. ウェストナイル・ウィルスとは
2. ウェストナイル・ウィルスは四類感染症。
3. ウェストナイルウィルスの症状。
4. フラビウイルス脳炎の仲間
5. フラビウイルス脳炎類への対応
6. デング熱で怖いのはデング出血症
7. デング熱の発生地

年間一千万人以上が海外旅行する時代となり、日本で発見される感染症も国際的になりつつあります。
最近の話題はウェストナイル・ウィルス、デング熱などフラビウイルス脳炎群です。フラビウイルス脳炎群 は蚊が媒介しますから、通年蚊が生息する地域への旅行やゴルフなどの屋外スポーツは、特に蚊に気をつけて下さい。
また、これまでは地域的な病気であった細菌、アメーバ、リケッチャ、ウィルス(ヴィールス)等に起因する様々な感染症が、 近年の国際的な貨物や人の移動活性化により、どこで発生してもおかしくない状態になっています。衛生状態が悪い地域への旅行は最新の注意と情報が必要です。
伝染病と呼ばれない、ほとんどの感染症は伝染性が弱く、体力が充分で、自己免疫力の旺盛な方には発症が見られません。自己免疫力強化が最大の防御法です。

1. ウェストナイル・ウィルスとは
ウェストナイルウィルスは1937年にウガンダのウェストナイル地方で熱病の婦人より発見されました。デング熱、日本脳炎、黄熱病などと同類の、蚊(Aedes aegypyi)が媒介するフラビウイルス脳炎の仲間です。
1957年にはイスラエルで流行して、世界に知られるようになりましたが、米国で最初に報告されたのは1999年です。日本ではまだ発見されていませんが、昨年に4類感染症に指定されています。
2. ウェストナイル・ウィルスは四類感染症。
10月18日に厚生労働省はウェストナイルウィルスを四類感染症に指定しました。
平成11年4月に施行された感染症予防法により四類は医師に感染者の発生を届け出る義務が生じます。
今年(2002年)になってから幾つかのメディアで採り上げられていますので、お気づきの方もいると思われますが、 ウェストナイルウィルスは蚊が媒介し、幾つかの国で発生が報告されています。
3. ウェストナイルウィルスの症状。
ウェストナイルウィルスはインフルエンザと症状が似ているため、 発症に気がつかない方も多いようですが、ヴィールスは抗生物質が効かないために、 対処する方法がなく、老人や、乳児を中心に150人以上の死者が報告されています。
ニューヨークなど温帯地方では11月になれば自然に発生が低下するといわれていますが、 フロリダなど南部地方はこれからもゴルフなど屋外スポーツには注意が必要です。
4. フラビウイルス脳炎の仲間と症状
ウェストナイルウィルスと同じように蚊(Aedes aegypyi)が媒介するフラビウイルス脳炎の仲間には、 デング熱、日本脳炎、黄熱病、セントルイス脳炎(セントルイス脳炎は北米大陸、 中南米に広く分布するため当初はウェストナイルウィルスをセントルイス脳炎と混同していた)、 マレー渓谷脳炎、ロシア春夏脳炎、中央ヨーロッパ脳炎など有名無名いろいろあります。
日本脳炎は1966年の前後数年間に約3.700人の患者が発生し、1.500人以上の死者が出ました。
1972年頃から急減して現在は死者の報告もほとんどありません。
フラビウイルス脳炎類はいずれも倦怠感、悪心、悪寒、40度前後の高熱が急激に起こり、インフルエンザと誤解されることが多いようです。
その他、初期症状には咳、咽頭痛、腹痛、嘔吐、下痢等を併発することがあります。
体が弱って、抵抗力が小さい人の場合には、高熱に続いて、髄膜炎症状、意識障害、 痙攣・めまい等の神経症状、脳炎症状、蛋白尿・膿尿といった泌尿器系障害などを発生させることがあるようです。
5. フラビウイルス脳炎類への対応
解熱鎮痛剤は有効だそうですがサリチル酸系統(アスピリン、バファリンなど)のものは出血傾向や アシドーシス(体液が過度に酸化する状態)を助長することから禁忌であり、アセトアミノフェン系統(ナパ、アルピニー、セデス等)が良いようです(国立感染症研究所)。
6. デング熱で怖いのはデング出血症
すでに日本にも持ち込まれて発病が増加しているのがデング熱です。
デング熱は全世界では年間約1 億人が発症し、このうち約25 万人が死に至る可能性の高いデング出血熱を発症するといわれています。
東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国が発生中心地といわれていますがアフリカ・オーストラリア・中国・台湾においても発生報告があります。
デング熱は2001年にはハワイでも流行しました。
これはタヒチから持ち込まれたものといわれます。
日本において2002年1-10月までに報告されているのは22例ですが、半分はバリ島からの帰国者です。
デング熱には4タイプの血清型があり、日本での報告はほとんどが症状の軽い1型ですが、症状の重いデング出血熱も2例報告されています。
デング出血症は1-4型に罹病した人が再度感染したときに発症する可能性が高いといわれます。
7. デング熱の発生地


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